葵は神代家と神楽家を特に監視していた。
報告では十六夜も予想外のことが起きていた。
榛名の妹、雪愛が榛名の神通力と十六夜を欲しがっている事と番の翼が協力しかねないだろうということは予想できた。
しかしこれだけではなく
雪愛の兄が榛名を利用し島を支配しようとしている事、翼が榛名を側室にしようとしている事、天狗の当主が榛名を調べ永遠の命を手に入れるための材料にしようとしている事は予想外だった。
天狗と妖狐の話し合い当日、天狗たちは神代家や屋敷の使用人らは天狗の扇から出る風で気切させ縛り蔵に閉じ込めた。
当主は天狗の風で鎌鼬を起こし重症を負わせ、庇おうとした葵は剣で斬られ変な液体を飲まされた。
当然、妖狐側は話し合いの事は聞かされていない。
色々な野望を持った連中が榛名を手に入れるための罠だったのだ。
『愚かですね…十六夜が。そんなんだから初代神子を守れず亡くすのですよ』
「そうなの〜十六夜様は楽しそうにハルナ様を虐げた連中が神子のハルナ様を見せびらかして自慢したいとか偉そうに笑ってたなの〜」
「見せびらかした結果、愚かな連中に目を付けられたのですわん。榛名様は別れた方が幸せですわん」
翡翠とミクと葵から辛辣な口撃を受けた十六夜。
『仕方ないだろ…可愛い神子を見せびらかしたかったんだ。虐げた連中の驚き手の平返しする様をな』
『ふぅ…神子や恋愛などくだらない事にうつつを抜かすなど馬鹿の極みですね』
『神子はいいぞ!お前も神子を番ができればわかるんだ!』
『私には不要な物ですよ…』
熱く語る十六夜に翡翠は冷めた目で見ている。
「油断しすぎなの〜」
『煩い。…まさか天狗が剣を持ってるとは思わなかったんだ』
十六夜にとっては思いだしたくない嫌な記憶なので榛名にも言っていない。
神が作ったのは確かだが翼は神が十六夜に剣を振るったように語ったが、実際は神に頼まれた翡翠と朱雀の焔が暴走した十六夜と対峙した。
しかし十六夜の親友で白虎の風雅が翡翠と焔を説得し、十六夜を必死に止め八重のメモを見つけ渡してくれたからだ。
その後は禁忌で闇に染まり、天界と神に捨てられたので剣の行方は知らない。
『まずは榛名を奪還する………』
十六夜は翡翠の顔をみた
『私は力を貸しませんよ。自分の始末くらいお一人でどうぞ。寂しいなら風雅を呼んであげましょうか?』
『……チッ、いらん』
舌打ちをして拗ねた。
1人でアヤカシが出入りしている洞窟に向かおうとすると翡翠が着いてきた。
『やっぱり寂しいのはお前だろ!今の日本では翡翠みたいなのをツンデレって言うんだ!知らなかっただろ?』
十六夜は翡翠を煽る。
『私は力は貸しません。榛名殿を拝見しに来ただけと伝えたはずです』
煽りには乗らず冷静に返す翡翠。十六夜は無視し洞窟に向かうために歩きだした途端
「あ〜!!待つなのムクから連絡なの!」
ミクがとめた。ムクとミクは十六夜から神通力でお互いに伝達ができるが、力を与えた十六夜にはわからないゆえ待つことにした。
「…なの…なのなの…十六夜様が洞窟に行くから待ち合わせするなの〜頑張ってなの!」
『で、榛名は?』
「榛名様は起きてムクが牢屋みたいな所をぶっ壊わして暴れたなの〜!アヤカシの世界から戻ってくるから洞窟で待ち合わせにしたの!あと女性のアヤカシが一緒なの」
『女のアヤカシ?…まぁいい、榛名が戻るなら行くぞ。ミクは成獣になって俺を運べ』
「なの〜〜」
ミクもムク同様に成獣の姿になり、十六夜たちは洞窟に向かった。
報告では十六夜も予想外のことが起きていた。
榛名の妹、雪愛が榛名の神通力と十六夜を欲しがっている事と番の翼が協力しかねないだろうということは予想できた。
しかしこれだけではなく
雪愛の兄が榛名を利用し島を支配しようとしている事、翼が榛名を側室にしようとしている事、天狗の当主が榛名を調べ永遠の命を手に入れるための材料にしようとしている事は予想外だった。
天狗と妖狐の話し合い当日、天狗たちは神代家や屋敷の使用人らは天狗の扇から出る風で気切させ縛り蔵に閉じ込めた。
当主は天狗の風で鎌鼬を起こし重症を負わせ、庇おうとした葵は剣で斬られ変な液体を飲まされた。
当然、妖狐側は話し合いの事は聞かされていない。
色々な野望を持った連中が榛名を手に入れるための罠だったのだ。
『愚かですね…十六夜が。そんなんだから初代神子を守れず亡くすのですよ』
「そうなの〜十六夜様は楽しそうにハルナ様を虐げた連中が神子のハルナ様を見せびらかして自慢したいとか偉そうに笑ってたなの〜」
「見せびらかした結果、愚かな連中に目を付けられたのですわん。榛名様は別れた方が幸せですわん」
翡翠とミクと葵から辛辣な口撃を受けた十六夜。
『仕方ないだろ…可愛い神子を見せびらかしたかったんだ。虐げた連中の驚き手の平返しする様をな』
『ふぅ…神子や恋愛などくだらない事にうつつを抜かすなど馬鹿の極みですね』
『神子はいいぞ!お前も神子を番ができればわかるんだ!』
『私には不要な物ですよ…』
熱く語る十六夜に翡翠は冷めた目で見ている。
「油断しすぎなの〜」
『煩い。…まさか天狗が剣を持ってるとは思わなかったんだ』
十六夜にとっては思いだしたくない嫌な記憶なので榛名にも言っていない。
神が作ったのは確かだが翼は神が十六夜に剣を振るったように語ったが、実際は神に頼まれた翡翠と朱雀の焔が暴走した十六夜と対峙した。
しかし十六夜の親友で白虎の風雅が翡翠と焔を説得し、十六夜を必死に止め八重のメモを見つけ渡してくれたからだ。
その後は禁忌で闇に染まり、天界と神に捨てられたので剣の行方は知らない。
『まずは榛名を奪還する………』
十六夜は翡翠の顔をみた
『私は力を貸しませんよ。自分の始末くらいお一人でどうぞ。寂しいなら風雅を呼んであげましょうか?』
『……チッ、いらん』
舌打ちをして拗ねた。
1人でアヤカシが出入りしている洞窟に向かおうとすると翡翠が着いてきた。
『やっぱり寂しいのはお前だろ!今の日本では翡翠みたいなのをツンデレって言うんだ!知らなかっただろ?』
十六夜は翡翠を煽る。
『私は力は貸しません。榛名殿を拝見しに来ただけと伝えたはずです』
煽りには乗らず冷静に返す翡翠。十六夜は無視し洞窟に向かうために歩きだした途端
「あ〜!!待つなのムクから連絡なの!」
ミクがとめた。ムクとミクは十六夜から神通力でお互いに伝達ができるが、力を与えた十六夜にはわからないゆえ待つことにした。
「…なの…なのなの…十六夜様が洞窟に行くから待ち合わせするなの〜頑張ってなの!」
『で、榛名は?』
「榛名様は起きてムクが牢屋みたいな所をぶっ壊わして暴れたなの〜!アヤカシの世界から戻ってくるから洞窟で待ち合わせにしたの!あと女性のアヤカシが一緒なの」
『女のアヤカシ?…まぁいい、榛名が戻るなら行くぞ。ミクは成獣になって俺を運べ』
「なの〜〜」
ミクもムク同様に成獣の姿になり、十六夜たちは洞窟に向かった。