「葵にはチョーカーだよ」
葵には名前と同じ青色のリボンが付いた可愛いチョーカーだ。

「ありがとうございますわん。さっそく付けてくださいまし!」

付けてあげるとピッタリだ。
少し前に十六夜と一緒に葵サイズのチョーカーをオーダーメイドしてもらったもの。


『ふん。まさに豚に真珠だな』
毎日、こき使われているのを根に持ち皮肉をぶつける。

「榛名様にアレを暴露してやるわん?」

『……すまんかった』

どうやら葵のが上手(うわて)だった。

「アレ?」

『…聞かないでくれ』
十六夜と葵の2人しか知らない話しらしい。


葵は突然光り出す。光りが消えると一同は驚く。

「すわん?」
葵もよくわからず自身を確かめると一番ビックリしている。

葵はムクとミク同様に人型になったのだ。

青色の和装で姫カットの黒髪、少しツリ目、見た目年齢は20歳くらいのお姉さんだ。


「葵…凄く綺麗!美人さんなんだ!」

「どうしてですわん?」

『榛名の神通力が覚醒した事と俺の神子になったからだろうな。力の強い神子には何かに力を与え、従わせる力がある。神の神子が継ぐ子として力を分け与え4人の神子としたように』


「つまり榛名様のおかげってことですわんね!」

葵は榛名を抱きしめる

『俺の榛名に気安く触るな!』

「嫉妬は醜いですぅ」
「ハルナ様は苦労するの」






別室では光希の番、妖狐のアヤカシが目を覚ました