「葵は鹿使いが荒いなの〜」
「ですぅ〜」
嫌々ながら榛名の荷物を運んでいた。


「榛名様が十六夜様の番になったんだから文句いわないの！」

「だったら頑張るですぅ！！」
「十六夜様、ヘタレ卒業したなの！」

テンションが低いムクとミクは話しを聞き、テンションが上がりバタバタと荷物を運んだ

「単純ですわん」
呆れながらも葵も嬉しそうだ。




榛名は十六夜にお茶を煎れ、光希がいる部屋へ行った。

「失礼致します。光希様、お茶をお煎れしました。」

「ありがとうございます」

「十六夜様から怪我は完治はしたが、意識は別だとおっしゃっておりました。早くお目覚めになるといいですね」

「はい。榛名様がいなければと思うとゾッとします。彼はアヤカシの世界を追放され、島にはアヤカシの治療法がなく困っておりましたから…」

光希は失礼かと思ったが榛名の方は向かず、番の妖狐のアヤカシが心配で目が離せなかった。

「追放？」

「…目覚めたら龍神様…十六夜様にお話致しますわ」