海鳥はまだ目が覚めていないらしく、一応水だけ置いてあげムク&ミクが交代で見ていてくれるので榛名は眠ることにした。


『脱げ』

「はい…」

十六夜の寝室に入ると開口一番に言ってきた。
榛名が痩せた骨女から健康体になったかのチェックだろう。


十六夜は無言で眺め『まだまだだな…』と呟く

榛名を利用価値のある存在としてしかみていないので、そこに性的なやらしい気持ちは一切ないとわかっていても恥ずかしくて仕方ない。

『痩せてるのは栄養がこの豊満な乳房に行ってるんじゃないか?』

榛名の胸を揉む

「ひゃあっ!」

十六夜は驚き、手を離す

『すまんな、もう着ていいぞ』

「は、はい…」
顔も耳も赤い。

ドキドキが止まらない。
十六夜に心臓の音が聞こえなければいいが。




リップを塗りお役目のキスをする。



今日は海鳥に慣れない治癒を使ったので爆睡した。




十六夜は手を見つめながら闇の煙がユラユラ消えていくのを確認しつつ榛名の胸の感触を忘れられなかった。
『……本当に食うのが惜しいくらいだ…俺は八重を愛している…だが俺は榛名を…愛しいと感じてきてしまっている……なぜだろうな』

十六夜は寝ている榛名に触れるだけのキスをした