服を身にまとってないおかげで彼の姿がよく見える。
以前触れ合った時はよく分からなかった部分も、今はしっかり見て、形を確かめることができる。この変態って怒られたけど、欲望に負けて何度も愛撫した。
普段は日に当たらないから白い肌。その中で少しだけ桃色に霞んだ中心。ここの可愛さは自分だけが知っていたい。腰に軽く口付けすると、未早は魚のように跳ねた。怖いのか、内腿がわずかに震えている。
こんな状態で言ったら可哀想だ。でも言う。俺は好きなコには意地悪だから。
「入れても大丈夫か?」
「大丈夫……どっちかって言うと、俺はずっと待ってたんだけど」
「そっか」
案の定。口だけは元気な彼の腰を抱え、仰向けにさせてからゆっくり性器を挿入した。
「あぁ……っ!!」
するともう、余裕なんて一切見せなくなった。彼は身体を震わして何度も仰け反る。それを見るのがまだ快感で、何度も突いた。
繋がっている。今まで誰とも触れ合ったことのない部分を、身体の奥の奥まで。
「未早、大丈夫?」
「いっ、んっ……大丈夫。だから、もっと……!」
やっぱりエロい。というか、こんな彼は知らない。見たことない生き物を抱いてるみたいだ。
なんて言ったら多分殺されるけど。
「未早、もうちょっとだけごめんな」
「うあっ!」
彼の片脚を持ち上げ、かなり激しく奥を攻めた。気持ちいい。そう泣き叫ぶ彼を見てるのが気持ちいい。
ちょっとエロいの見過ぎたかな、と反省したけど……目の前で喘ぐ彼は誰よりも自分を興奮させる。

「皐月、っ……好き……!」
「俺も。未早、お前が好き」

好き。
好き、好き、好き。気持ちいいの同義語。
キスで息を奪いながら、苦しむ彼の中でイッた。
本物の馬鹿になったような気分だった。頭ん中真っ白で、それすらも爽快で。
何も考えなくていい時間を彼と過ごした。
未早はすごい汗を流して、ベッドに寝ている。下は言うまでもなくぬれまくってて、ちょっとシャワーを浴びないとやばいっぽい。
「未早、大丈夫? 何かすっ……すいません」
「ん……」
彼の身体をティッシュで拭きながら、それすらも楽しくなってる自分にオエェェェと思った。
未早は、後悔してないかな。
「皐月……」
「はい!」
「また……シよ」
薄目で呟く彼に、手は止まって見蕩れてしまった。本当、エロい……。
「シよう! とりあえず、テスト終わったら即シよう!」
すぐに返すと、彼は子どもみたいに笑った。