準備運動は、花音が慣れ親しんだラジオ体操。でもこの世界にはラジオなんてものは存在しないので、春蘭が1、2! と掛け声を出しながら自分の動きを真似するようにと教え込んでいく。
「はい、最後は大きく深呼吸しましょう!」
準備運動が終わった所で、早速走り込みに入る。
「まず最初は軽くぐるっと1周しましょう」
「走るのだな?」
「ええ、陛下。軽くです。いきなり飛ばしたらその後がきつくなっちゃうので」
春蘭は兵士達に縦に2列の隊列を組むように指示する。そして隊列の先頭に浩国と共に立つと、では出発します! と声高らかに宣言した。
(こうしてみると思ったよりも広いなあ、中学や高校の校舎の外周よりも距離が長そう。良いランニングになりそうだ)
「1! 2! 1.2! そ――れ!」
「1! 2! 1.2! そ――れ!」
春蘭があげる声に続いて、浩国と兵士達が腹の中から声を出す。
「もっとおなかに力を込めて!」
「はい!」
「1! 2! 1.2! そ――れ!」
「1! 2! 1.2! そ――れ!」
壁伝いにゆっくりと走る隊列だが、3分の2を走り終えた所で浩国の息がやや上がり始めて来る。
(ちょっとスタミナ切れ起こしかけてる? けどここで泊まるよりかは最後まで行った方がいい……!)
「はい、最後は大きく深呼吸しましょう!」
準備運動が終わった所で、早速走り込みに入る。
「まず最初は軽くぐるっと1周しましょう」
「走るのだな?」
「ええ、陛下。軽くです。いきなり飛ばしたらその後がきつくなっちゃうので」
春蘭は兵士達に縦に2列の隊列を組むように指示する。そして隊列の先頭に浩国と共に立つと、では出発します! と声高らかに宣言した。
(こうしてみると思ったよりも広いなあ、中学や高校の校舎の外周よりも距離が長そう。良いランニングになりそうだ)
「1! 2! 1.2! そ――れ!」
「1! 2! 1.2! そ――れ!」
春蘭があげる声に続いて、浩国と兵士達が腹の中から声を出す。
「もっとおなかに力を込めて!」
「はい!」
「1! 2! 1.2! そ――れ!」
「1! 2! 1.2! そ――れ!」
壁伝いにゆっくりと走る隊列だが、3分の2を走り終えた所で浩国の息がやや上がり始めて来る。
(ちょっとスタミナ切れ起こしかけてる? けどここで泊まるよりかは最後まで行った方がいい……!)