浩国の食事の様子を見ながら、春蘭も自身の分のお膳を頂いていく。
(うん、鍋系はやっぱり身体が温まって良いなあ)
だが、ここで葉野菜と卵と肉の炒め物を食べていた雄力がん? と声を出す。
「おい、白米はないのか?」
(あ!)
そう。ご飯が無いのである。そして春蘭と浩国はすっかりその事を頭の中から忘れ去っていたのだ。
(しまった!)
白米が無い事に対しやや不満げな雄力は料理人になぜ白米が無いのか? と尋ねる。
「実は……もう底が尽きておりまして」
「何かあったのか?」
「馬族との戦闘及び略奪により白米が無くなった要所や集落などへ配った結果、こちらにはもう……」
「そうか。それなら仕方ない。民達が最優先であるからな。しかしながら主食が無いとこちらとしても力がつかぬ……これは困った」
腕組みをして困った様子を見せる雄力を見た春蘭に、ある考えがよぎる。
「あの! 小麦粉はありますか? 麺を作る用の!」
「金賢妃様?! 小麦粉でございますか?!」
「はい、雄力さん! 白米が無ければ麺を食べればいいじゃない。って事を考えましたが……陛下、どうでしょうか?」
(うん、鍋系はやっぱり身体が温まって良いなあ)
だが、ここで葉野菜と卵と肉の炒め物を食べていた雄力がん? と声を出す。
「おい、白米はないのか?」
(あ!)
そう。ご飯が無いのである。そして春蘭と浩国はすっかりその事を頭の中から忘れ去っていたのだ。
(しまった!)
白米が無い事に対しやや不満げな雄力は料理人になぜ白米が無いのか? と尋ねる。
「実は……もう底が尽きておりまして」
「何かあったのか?」
「馬族との戦闘及び略奪により白米が無くなった要所や集落などへ配った結果、こちらにはもう……」
「そうか。それなら仕方ない。民達が最優先であるからな。しかしながら主食が無いとこちらとしても力がつかぬ……これは困った」
腕組みをして困った様子を見せる雄力を見た春蘭に、ある考えがよぎる。
「あの! 小麦粉はありますか? 麺を作る用の!」
「金賢妃様?! 小麦粉でございますか?!」
「はい、雄力さん! 白米が無ければ麺を食べればいいじゃない。って事を考えましたが……陛下、どうでしょうか?」