浩国の体格はまだ華奢の線を越えてはいないものの、最初に出会った時と比べると見違えるほど体格が良くなってきているのが服越しからも見て取れるようになっていた。
(これであとは……たんぱくをしっかりと摂取して、雄力さんに鍛えてもらえばもっともっとよくなるはず。私からもトレーニングメニューを伝えようかな)
と右手を顎の下に置き浩国の身体を見つめる春蘭へ浩国はなんだ? と声をかけた。
「ああ、その……陛下のお身体が頑強になってきたなと思いまして。ここから更に鍛えましたらより、素晴らしい仕上がりになるかと」
「そうなのか? 言われてみれば最近自分に自信を持てているような気もするが」
浩国がやや照れくさそうにしていると、春蘭はゴツゴツした彼の両手を握った。
「そのまま、高みを目指していきましょう」
「春蘭」
「向上心を持つ事は大事な事でございます」
この言葉はかつて、花音の恩師が繰り返し唱えていた言葉でもある。
(これであとは……たんぱくをしっかりと摂取して、雄力さんに鍛えてもらえばもっともっとよくなるはず。私からもトレーニングメニューを伝えようかな)
と右手を顎の下に置き浩国の身体を見つめる春蘭へ浩国はなんだ? と声をかけた。
「ああ、その……陛下のお身体が頑強になってきたなと思いまして。ここから更に鍛えましたらより、素晴らしい仕上がりになるかと」
「そうなのか? 言われてみれば最近自分に自信を持てているような気もするが」
浩国がやや照れくさそうにしていると、春蘭はゴツゴツした彼の両手を握った。
「そのまま、高みを目指していきましょう」
「春蘭」
「向上心を持つ事は大事な事でございます」
この言葉はかつて、花音の恩師が繰り返し唱えていた言葉でもある。