「え?! この彩の国に?!」
(馬族! せ、攻めてきたって事は、つまり戦になるやつ!)
幻彩の後宮では、何度か馬族が攻めてくるシーンがある。その度に浩国や雄力らが奮闘し何とか滅亡を阻止してきた。
「此度の侵攻はこれまでとは比べ物にならない程の大規模なもので……! 金賢妃様。念のためではございますが、南方へ逃れる準備だけはいたしましょう……!」
(逃げるって事ね)
「わかりました……!」
この宮廷の近くまで馬族がやって来る可能性もある。と考えた春蘭は脳内でゲームのシナリオを思い出していた。
(確か、メインストーリーでもこれまで何度か侵攻はあった。けど私達が逃げ出さなきゃいけないくらいのここまで大規模なのはあったっけ……?)
すると、部屋の外からがやがやと音が聞こえてきた。どうやら兵士達が後宮へ注意喚起に訪れているらしい。
「金賢妃様。失礼いたします。雄力将軍のご指示の元、こちらへと参りました」
「は、はい……どうも。それで、馬族は今どの辺まで侵攻しているのですか?」
(とりあえずこれくらいは聞いておかないと)
「今、北方の国境を越えて、近くにある要塞で戦闘が行われていると聞いております。どうやらこの宮廷を目指して進軍を開始したようで」
(馬族! せ、攻めてきたって事は、つまり戦になるやつ!)
幻彩の後宮では、何度か馬族が攻めてくるシーンがある。その度に浩国や雄力らが奮闘し何とか滅亡を阻止してきた。
「此度の侵攻はこれまでとは比べ物にならない程の大規模なもので……! 金賢妃様。念のためではございますが、南方へ逃れる準備だけはいたしましょう……!」
(逃げるって事ね)
「わかりました……!」
この宮廷の近くまで馬族がやって来る可能性もある。と考えた春蘭は脳内でゲームのシナリオを思い出していた。
(確か、メインストーリーでもこれまで何度か侵攻はあった。けど私達が逃げ出さなきゃいけないくらいのここまで大規模なのはあったっけ……?)
すると、部屋の外からがやがやと音が聞こえてきた。どうやら兵士達が後宮へ注意喚起に訪れているらしい。
「金賢妃様。失礼いたします。雄力将軍のご指示の元、こちらへと参りました」
「は、はい……どうも。それで、馬族は今どの辺まで侵攻しているのですか?」
(とりあえずこれくらいは聞いておかないと)
「今、北方の国境を越えて、近くにある要塞で戦闘が行われていると聞いております。どうやらこの宮廷を目指して進軍を開始したようで」