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　その後。春蘭は自身が暮らす栄華宮にて、何度か浩国へ手料理を振舞った。肉だけでなく魚料理もしっかりと出し、彼の偏食はほぼ無くす事に成功したのである。

（だいぶ身体つきも変わってきた気がするな。まだ華奢な所はあるけど）

　また、この浩国の偏食がほぼ無くなった事で気が付いた事があるのだが、どうやら浩国は食わず嫌いの気が強いと言う事である。もともと苦手なのに加え食わず嫌いもあるという二重苦が浩国を偏食にさせていたのだった。

（いやあ……ちゃんと浩国のガチャ回しておくべきだった。バカすぎる）

　浩国が偏食をほぼ無くした事により、春蘭の計画は次の段階に移行する事となる。

（次は、浩国をムキムキにさせないとね）

　タンパク質に、疲労回復……という言葉を考えながら自室で品を考える春蘭の元に、女官が慌てた様子で入室してきた。

「な、何かありました?!」
「大変でございます！　馬族が北方の国境地帯を越えて大規模な侵攻を開始した模様です！」