浩国からの反応も良かった為か、春蘭は浮かれながら女官達と共に後片付けをしていた。
「あっ」
そんな時、彼女はいかにも高級そうな白い陶磁器のお皿を落として割ってしまう。
「大丈夫でございますか?」
慌てて近くにいた女官達が心配して駆け寄ってきてくれた。春蘭はやってしまった! と心の中で叫びながら女官達と共に破片を慎重に拾っていく。
(浮かれてたな、反省して自制しないと……)
お皿の破片を回収しながら自身の頭を冷やす春蘭。彼女とは裏腹に後片付けをする女官達の表情は晴れ晴れとしていた。
「ちょっと自信がついてきた気がするの」
「どうして?」
「だって、陛下のお喜びになる顔があんなに見られるだなんて思わなかったもの。それに私も料理の腕が進歩したのを感じてる」
「ね。楽しいよね」
朗らかに笑いながら言葉を交わす彼女達を、春蘭はそっと見ていた。
(転生してきた時よりも、女官達の表情が晴れ晴れしてきたように思うなあ……)
片づけが終わったのは、夜も更け日付も変わった頃だった。
「皆さん、遅くまでありがとうございました」
彼女達をねぎらう春蘭の言葉が、広間中にしんみりと広がる。
「あっ」
そんな時、彼女はいかにも高級そうな白い陶磁器のお皿を落として割ってしまう。
「大丈夫でございますか?」
慌てて近くにいた女官達が心配して駆け寄ってきてくれた。春蘭はやってしまった! と心の中で叫びながら女官達と共に破片を慎重に拾っていく。
(浮かれてたな、反省して自制しないと……)
お皿の破片を回収しながら自身の頭を冷やす春蘭。彼女とは裏腹に後片付けをする女官達の表情は晴れ晴れとしていた。
「ちょっと自信がついてきた気がするの」
「どうして?」
「だって、陛下のお喜びになる顔があんなに見られるだなんて思わなかったもの。それに私も料理の腕が進歩したのを感じてる」
「ね。楽しいよね」
朗らかに笑いながら言葉を交わす彼女達を、春蘭はそっと見ていた。
(転生してきた時よりも、女官達の表情が晴れ晴れしてきたように思うなあ……)
片づけが終わったのは、夜も更け日付も変わった頃だった。
「皆さん、遅くまでありがとうございました」
彼女達をねぎらう春蘭の言葉が、広間中にしんみりと広がる。