「はい。必ずや陛下や妃の皆様方を喜ばせてみせます」
春蘭の凛とした声を浩国は笑みを見せる事なく聞いていた。
◇ ◇ ◇
夕餉が終わり、自室に戻って来た春蘭は早速宮廷料理の本を読み込み、夕餉に提供する品を考える。
「う――ん、ちょっと厨房見てきたほうがいいかなあ」
女官に掛け合い、春蘭は自身がいる建物・栄華宮内にある厨房へと訪れた。
今は夕餉の時間も終わったので、厨房で働く者達はお皿を洗ったりと後片付けに追われている。
(もっと遅めに来た方が良かったかな?)
厨房には大きな釜や鍋などが配置されている。
(こんな感じか。ふむふむ……)
すると春蘭はある人物に遭遇した。
「金賢妃様……!」
「雪……!」
お膳を持った雪が春蘭の右横に立っていた。雪は目を丸くさせ、嬉しそうな表情を浮かべる。
「お会い出来て、光栄です……!」
彼女へ対し春蘭が周充儀は夕餉を終えたのかと尋ねると雪ははい。と答えた。
「美味しそうにお召し上がりになられてました。お……いや私も後宮の食事はとても美味しいと思っています」
春蘭の凛とした声を浩国は笑みを見せる事なく聞いていた。
◇ ◇ ◇
夕餉が終わり、自室に戻って来た春蘭は早速宮廷料理の本を読み込み、夕餉に提供する品を考える。
「う――ん、ちょっと厨房見てきたほうがいいかなあ」
女官に掛け合い、春蘭は自身がいる建物・栄華宮内にある厨房へと訪れた。
今は夕餉の時間も終わったので、厨房で働く者達はお皿を洗ったりと後片付けに追われている。
(もっと遅めに来た方が良かったかな?)
厨房には大きな釜や鍋などが配置されている。
(こんな感じか。ふむふむ……)
すると春蘭はある人物に遭遇した。
「金賢妃様……!」
「雪……!」
お膳を持った雪が春蘭の右横に立っていた。雪は目を丸くさせ、嬉しそうな表情を浮かべる。
「お会い出来て、光栄です……!」
彼女へ対し春蘭が周充儀は夕餉を終えたのかと尋ねると雪ははい。と答えた。
「美味しそうにお召し上がりになられてました。お……いや私も後宮の食事はとても美味しいと思っています」