美人の位の妃達が部屋から去った後、改めて周充儀は春蘭から距離を取って挨拶を述べる。
「手短に済ませますわ。雪、そちらを」
「はい、周充儀様」
(雪って言った? って事は主人公、この世界だとデフォルトネームなのかな?)
幻彩の後宮の主人公はプレイヤーが好きに名前を付けてプレイする事が可能なのだが、それとは別にデフォルトネームも存在する。
主人公のデフォルトネームは武雪と言い、名前を付けずにデフォルトネームでプレイするプレイヤーも多い。
「あの、周充儀様。そちらにいらっしゃるのは……」
「ああ、わたくしの女官である武雪でございますわ。雪、ご挨拶を」
「申し遅れました。初めまして、武雪でございます。よろしくお願い、も、もうしあげます……」
やや緊張した面持ちを浮かべる雪に、春蘭はよろしくお願いします。と頭を下げ、彼女が渡した漆塗りの黒い箱を受け取った。
「箱の中にはお化粧道具が入っております。もし、痣などが残っていらっしゃれば厚めに塗ると隠す事が出来ますのでぜひ有効活動してくださいませ」
「ありがとうございます、周充儀様……!」
周充儀はふふふっ……とはにかんだ。
「手短に済ませますわ。雪、そちらを」
「はい、周充儀様」
(雪って言った? って事は主人公、この世界だとデフォルトネームなのかな?)
幻彩の後宮の主人公はプレイヤーが好きに名前を付けてプレイする事が可能なのだが、それとは別にデフォルトネームも存在する。
主人公のデフォルトネームは武雪と言い、名前を付けずにデフォルトネームでプレイするプレイヤーも多い。
「あの、周充儀様。そちらにいらっしゃるのは……」
「ああ、わたくしの女官である武雪でございますわ。雪、ご挨拶を」
「申し遅れました。初めまして、武雪でございます。よろしくお願い、も、もうしあげます……」
やや緊張した面持ちを浮かべる雪に、春蘭はよろしくお願いします。と頭を下げ、彼女が渡した漆塗りの黒い箱を受け取った。
「箱の中にはお化粧道具が入っております。もし、痣などが残っていらっしゃれば厚めに塗ると隠す事が出来ますのでぜひ有効活動してくださいませ」
「ありがとうございます、周充儀様……!」
周充儀はふふふっ……とはにかんだ。