(まずい!)
春蘭が雄力に向けて手を伸ばしたのと、雄力が棚の扉を開いたのはほぼ同時の事だった。
「っ!」
棚の扉が勢いよく開かれ、中にいた浩国は雄力に見つかってしまった。
「陛下、やはりこちらにいると思ったのですよ!」
「……また見つかったか」
驚くでもなく、不満げな顔をする浩国に雄力はさあ、帰って鍛錬を積みますぞ! と大声で告げた。
「嫌だと言っている」
「な、なぜでございます!?」
「そなたと俺は身体の作りが違う。それに身体を動かすと息が切れる」
(……息が切れる?)
その瞬間、春蘭の脳の細胞が光るように活性化した。
(あの浩国のひょろくてほっそい体型に……偏食、そして息が切れる……身体の作りが違う……わかった!)
「陛下!」
春蘭は浩国の両手を握った。
「なんだ? 金賢妃……」
「私にお任せください! 必ずや陛下が運動しても息切れしない身体にっ……! 私が陛下の肉体を改造してみせます!」
春蘭の言葉に浩国や雄力、女官達は目をまん丸にさせていた。
春蘭が雄力に向けて手を伸ばしたのと、雄力が棚の扉を開いたのはほぼ同時の事だった。
「っ!」
棚の扉が勢いよく開かれ、中にいた浩国は雄力に見つかってしまった。
「陛下、やはりこちらにいると思ったのですよ!」
「……また見つかったか」
驚くでもなく、不満げな顔をする浩国に雄力はさあ、帰って鍛錬を積みますぞ! と大声で告げた。
「嫌だと言っている」
「な、なぜでございます!?」
「そなたと俺は身体の作りが違う。それに身体を動かすと息が切れる」
(……息が切れる?)
その瞬間、春蘭の脳の細胞が光るように活性化した。
(あの浩国のひょろくてほっそい体型に……偏食、そして息が切れる……身体の作りが違う……わかった!)
「陛下!」
春蘭は浩国の両手を握った。
「なんだ? 金賢妃……」
「私にお任せください! 必ずや陛下が運動しても息切れしない身体にっ……! 私が陛下の肉体を改造してみせます!」
春蘭の言葉に浩国や雄力、女官達は目をまん丸にさせていた。