「こ、これは……催眠剤でございます……」
「催眠剤?」
「はい。飲めば良い心地になるような……そのような薬でございました」
薬師の告白を、宇翔は疑い深い目で見つめている。催眠剤と言っているが、効果は覚せい剤や大麻などと似たようなものなのか? と春蘭は考えていた。
「調査させてください。本当に薬の成分がそれで合っているかどうか。見極める必要があります。そしてどなたか、陛下へ毒消しを処方ください……!」
「はっ」
「ちょ、調査はやめてください!」
薬師が慌てて両手を振りながら止めに入った。
「なぜですか? 丸薬の効果はしっかりと調べなければ。もう二度とこう言う事が起こらないようにする為にも」
「ご、後生です……! 効果は私が申し上げた通りでございます!」
「あの、あなたの待機場所はどこになりますか? もしかして職場を見られたくないんですか?」
春蘭からの言葉に、薬師はひっと小さな声を出した。それを見た春蘭の胃の底からはマグマのように怒りが爆発する。
「陛下がこのような事態になっているのですよ! 調査には協力すべきです! 私だって陛下に栄華宮の厨房に毒があるなんて言われましたけどちゃんと調査に協力したんですから! 当然何もありませんでしたけどね!」
「……春蘭? それは本当か?」
「催眠剤?」
「はい。飲めば良い心地になるような……そのような薬でございました」
薬師の告白を、宇翔は疑い深い目で見つめている。催眠剤と言っているが、効果は覚せい剤や大麻などと似たようなものなのか? と春蘭は考えていた。
「調査させてください。本当に薬の成分がそれで合っているかどうか。見極める必要があります。そしてどなたか、陛下へ毒消しを処方ください……!」
「はっ」
「ちょ、調査はやめてください!」
薬師が慌てて両手を振りながら止めに入った。
「なぜですか? 丸薬の効果はしっかりと調べなければ。もう二度とこう言う事が起こらないようにする為にも」
「ご、後生です……! 効果は私が申し上げた通りでございます!」
「あの、あなたの待機場所はどこになりますか? もしかして職場を見られたくないんですか?」
春蘭からの言葉に、薬師はひっと小さな声を出した。それを見た春蘭の胃の底からはマグマのように怒りが爆発する。
「陛下がこのような事態になっているのですよ! 調査には協力すべきです! 私だって陛下に栄華宮の厨房に毒があるなんて言われましたけどちゃんと調査に協力したんですから! 当然何もありませんでしたけどね!」
「……春蘭? それは本当か?」