そう。周充儀だ。彼女なら安心して賢妃の位へ推薦する事が出来る。春蘭はそう考えたのだ。

「周充儀を推薦します」

 高らかに宣言すると、女官達は穏やかに笑う。

「確かにあの方なら務めをこなしてくださるでしょう」
「そう思ったんです。では、陛下に報告をお願いします」
「はい。かしこまりました。緊張します……!」