コラボメニューを食べ終わった私たちは、推しのコラボグッズを買いに行った。

「このアクスタは絶対に欲しいですよね」

 私はお目当てのアクリルスタンドを手に取った。

 うーん、食べちゃいたいくらい可愛い!

「ええ、これは絶対に買いね。それからこのトレカも欲しいけどランダムだしやめておこうかしら」

 トレカを手に悩み始めるロコさん。

「そういえば、ロコさんのランダムコースター誰だったんでしたっけ?」

 私はロコさんに尋ねた。

 ドリンクを頼んだ人にはもれなくランダムでメンバーの顔写真のついたコースターが貰えるんだ。

「ユウキくん。タケルくんだったらシオちゃんにあげようと思ってたんだけどね」

「そっかあ。私はイツキくん」

 私たちがグッズの前で話していると、急に声をかけられる。

「あの、ユウキくんとイツキくん当たったんですか⁉」

 声をかけてきたのは、先ほどユウキくんのポスターの前で写真を取っていた小学生とお母さんの親子連れだ。

「あの、私たちタケルくんとレイくん当たったのでもしよろしければ……」

 お母さんが交換を申し出てくれる。

「良いんですか⁉」

 私たちはその場でコースターを交換することにした。