教室の窓から見える景色は冬の訪れを感じさせる静かな美しさに包まれていた。冷たい空気が張り詰めたように澄んでいて、木々の枝はすっかり葉を落とし、細く冷えたシルエットが空に向かって伸びていた。時折、冷たい風が吹き抜け、落ち葉が教室の窓の外をひらひらと舞い上がり、まるで空に吸い込まれるように消えていく。月日が経つのは早いもので、世間を忙しくさせる師走がやってきた。
「ねぇ、皆、今年のクリスマスどうする?」
しずくが、お弁当に入っているたこさんウィンナーを箸で掴み、口に運ぼうとした時、思い出したかのように言う。
「俺たちウィンター杯と被っているよな」
功祐が、明太フランスパンを齧りながら言う。
「去年は、出れなくて各々過ごしたもんな」
漣の言葉に、功祐としずくが一瞬目を合わせるが、何もなかったかのようにスン顔で話を続ける。
「今回はツッキーも応援来てくれるんだよな」
功祐が、嬉々とした声で言う。
「うん!」
出場権を獲得した試合を、カメラを持って観戦していたのだが、まるで、昨日のことかのように思い出す白熱した試合と会場の熱気で、思い出すたびに興奮で心が熱くなる。だから、全国の強豪校が集まって行われる試合を見れるだなんて、あの時は、思いもしなかったから楽しみだ。皆が輝いている写真をちゃんと切り取れるように、腕上げなきゃ。
「じゃあ、終わってから、このメンツでクリスマスパーティーしよ! カラオケでやろ!」
しずくの提案に、漣が頭を捻る。
「でも、クリスマスってきっとカラオケ人多いよな」
「じゃあ、俺の知り合いのカラオケ喫茶でやろうか。試合会場から近いし」
「そうだな」「賛成!」
功祐の提案に由真以外の皆が飛びつく。
「月くん?」
晴陽が、由真の顔を覗く。
「うん。大丈夫!」
家族でカラオケに行ったことはあるけど、友達で行くのは初めてだから……。
「よし、決まり! 二十四日試合終わってから、功祐の叔母さんがやっている確か、カラオケ喫茶コッコに集合ってことで」
「了解!」
「ねぇ、皆、今年のクリスマスどうする?」
しずくが、お弁当に入っているたこさんウィンナーを箸で掴み、口に運ぼうとした時、思い出したかのように言う。
「俺たちウィンター杯と被っているよな」
功祐が、明太フランスパンを齧りながら言う。
「去年は、出れなくて各々過ごしたもんな」
漣の言葉に、功祐としずくが一瞬目を合わせるが、何もなかったかのようにスン顔で話を続ける。
「今回はツッキーも応援来てくれるんだよな」
功祐が、嬉々とした声で言う。
「うん!」
出場権を獲得した試合を、カメラを持って観戦していたのだが、まるで、昨日のことかのように思い出す白熱した試合と会場の熱気で、思い出すたびに興奮で心が熱くなる。だから、全国の強豪校が集まって行われる試合を見れるだなんて、あの時は、思いもしなかったから楽しみだ。皆が輝いている写真をちゃんと切り取れるように、腕上げなきゃ。
「じゃあ、終わってから、このメンツでクリスマスパーティーしよ! カラオケでやろ!」
しずくの提案に、漣が頭を捻る。
「でも、クリスマスってきっとカラオケ人多いよな」
「じゃあ、俺の知り合いのカラオケ喫茶でやろうか。試合会場から近いし」
「そうだな」「賛成!」
功祐の提案に由真以外の皆が飛びつく。
「月くん?」
晴陽が、由真の顔を覗く。
「うん。大丈夫!」
家族でカラオケに行ったことはあるけど、友達で行くのは初めてだから……。
「よし、決まり! 二十四日試合終わってから、功祐の叔母さんがやっている確か、カラオケ喫茶コッコに集合ってことで」
「了解!」