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お昼休憩の時間がやってきた。背伸びをして、眠気を吹き飛ばす。机の横にかけていたお弁当袋を机の上に置き、桃那と陽菜乃が来るのを待つ。桃那がコンビニのロゴが入った袋を揺らしながら、優月の机に台風のように突撃してくる。
「優月、石橋くんのこと振ったんだね」
「それを、どうして?」
「本人から聞いた」
優月の瞬きが止まらない。優月が口を開こうとすると、桃那が続ける。
「まぁ、優月とよく一緒にいること多かったから、もしかしたら付き合っているのかなって気になって本人に聞いてみたら、振られたと言ってたよ」
「いや…びっくりしたよ」
どこから話を聞いていたのか分からないが、陽菜乃が会話に入ってくる。
「悠都くんとは友達だから」
そう口にしたけど、まだ申し訳なさが消えたわけではない。
「そーなんだ。あの石橋くん振ったていうことは、じゃあ、優月、他に好きな人いるってことだ」
陽菜乃が、勝手に結論を出す。優月は、分かりやすく顔を赤くし、「いや、そんなこと…」と俯いてしまう。
「図星だ」
桃那と陽菜乃は、照れてしまった優月の頬を両方向から人差し指で突く。
お昼休憩の時間がやってきた。背伸びをして、眠気を吹き飛ばす。机の横にかけていたお弁当袋を机の上に置き、桃那と陽菜乃が来るのを待つ。桃那がコンビニのロゴが入った袋を揺らしながら、優月の机に台風のように突撃してくる。
「優月、石橋くんのこと振ったんだね」
「それを、どうして?」
「本人から聞いた」
優月の瞬きが止まらない。優月が口を開こうとすると、桃那が続ける。
「まぁ、優月とよく一緒にいること多かったから、もしかしたら付き合っているのかなって気になって本人に聞いてみたら、振られたと言ってたよ」
「いや…びっくりしたよ」
どこから話を聞いていたのか分からないが、陽菜乃が会話に入ってくる。
「悠都くんとは友達だから」
そう口にしたけど、まだ申し訳なさが消えたわけではない。
「そーなんだ。あの石橋くん振ったていうことは、じゃあ、優月、他に好きな人いるってことだ」
陽菜乃が、勝手に結論を出す。優月は、分かりやすく顔を赤くし、「いや、そんなこと…」と俯いてしまう。
「図星だ」
桃那と陽菜乃は、照れてしまった優月の頬を両方向から人差し指で突く。