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今日は、日直で放課後教室に残り日誌を書き進めていた。
「そういえば矢野、今日生徒会は?」
「ああ、それならさっき会長に遅れるってメールしといたから大丈夫」
「へえ、手際いいな」
それに今日は特別大事な活動はなかったはずだから、俺がいなくてもなにも問題はない。それに書記はもう一人いるから大丈夫。
「なんか生徒会って楽しそうだよね」
「そう……? 結構大変なこともあるけど」
「大変なんだろうけど、生徒会みんな仲良さそうじゃん」
「あーまぁ、仲は良いかな」
「でしょ。矢野見てると青春してるって感じするんだよね」
男子高校生が放課後集まって生徒会活動してるあれが?
「……どこが?」
「俺、あんまり先輩たちと関わることないけど、矢野は会長とか夏樹先輩とかとすごい仲良いじゃん」
「あー、うん。それは同じ活動してるから」
「そうなんだろうけどさ、ちょっとそれが羨ましいなぁって思って」
先輩たちと仲良いのが羨ましい……
「まぁ、たしかにそれは一理あるかも。夏樹先輩たちといると楽しいんだよね」
俺も日誌そっちのけで会話に夢中になる。
「山崎先輩ってどんな人?」
「会長は一言で言えば完璧な人! 優しいし頼り甲斐あって先生たちからも信頼されてるし、とにかくどこにも隙がないって感じかな」
「じゃあ武田先輩は?」
「うーん……まぁ一番は面倒くさがりな部分があるってところかな。でもそれも憎めないっていうか、そういうところも含めておもしろい人かな」
「じゃあ夏樹先輩は?」
俺にとって、夏樹先輩は──