シトシトと降り続く雨が梅雨の訪れを感じさせる。テレビに映る天気予報は何日も連続で雨が降り続いているため、
道路の冠水や低い土地の浸水、土砂災害や河川の氾濫に気をつけるよう呼びかけていた。
生憎の雨にそれに加えて大雨警報が出ていることもあり今日は学校は休校。優希も病院で居ないのから家に残ってるのは私だけ。
結局、花梨さんと瑠々さんはよくわからない。
あのとき何を言いたかったのか今もたまに考えるけど、答えは迷宮に入ってしまう。
机に座りおとなしく勉強をしている
思えば、描いていた青春は何もなかった。
蓋を開ければ、いじめだのなんだの闇ばかり。
結局成功するのは陽キャだけ。私みたいな人は成功するわけない。
閉め切られたカーテンで暗い私の部屋。
日当たりが良い優希の部屋。
扱いはあからさまだ。
でも、親が干渉してこない分自由度も高いのは事実だ。
どれくらいの時間が経ったのだろうか。時計はちょうどお昼の時間を指し示す。
「もうこんな時間」
心の中でため息をつきながら部屋を出てキッチンに向かう。冷蔵庫を漁り何か軽く手軽に食べれる物を探す。
ガチャ
鍵が開く音がした。きっと優希と母が帰ってきた。
「ただいま〜」
優希は前まで伸ばしていた髪を切っていた。
「え、なんで優希髪切ってんの?」
「お姉ちゃんと一緒が良かった」
すると、母も入ってきた。
「いおりと同じ長さにするって聞かなかったの。」
「なんで!?お母さん気に入ってたじゃん!」
「そうだけど」
私は女を捨てた。だって、長い髪が嫌いで邪魔だから。しかもスカートが嫌いだからボーイッシュになることを決めた。
それなのにこの子は私と同じがいいからって。握り締めた手が震えた。
「私が切った理由お母さんに言ったよね?」
「ええ。言ったわ。」
「じゃあ、なんで優希を止めなかったの?」
「聞かなかったのよ」
「そう」
私は妹にこんな人生を送ってほしくなかった。だからずっと伸ばして綺麗な長い髪をアレンジして私よりも華やかで可愛くて明るい子であった欲しかった。だからこそ、優希の髪が大好きで乾かすのも楽しみだった。
道路の冠水や低い土地の浸水、土砂災害や河川の氾濫に気をつけるよう呼びかけていた。
生憎の雨にそれに加えて大雨警報が出ていることもあり今日は学校は休校。優希も病院で居ないのから家に残ってるのは私だけ。
結局、花梨さんと瑠々さんはよくわからない。
あのとき何を言いたかったのか今もたまに考えるけど、答えは迷宮に入ってしまう。
机に座りおとなしく勉強をしている
思えば、描いていた青春は何もなかった。
蓋を開ければ、いじめだのなんだの闇ばかり。
結局成功するのは陽キャだけ。私みたいな人は成功するわけない。
閉め切られたカーテンで暗い私の部屋。
日当たりが良い優希の部屋。
扱いはあからさまだ。
でも、親が干渉してこない分自由度も高いのは事実だ。
どれくらいの時間が経ったのだろうか。時計はちょうどお昼の時間を指し示す。
「もうこんな時間」
心の中でため息をつきながら部屋を出てキッチンに向かう。冷蔵庫を漁り何か軽く手軽に食べれる物を探す。
ガチャ
鍵が開く音がした。きっと優希と母が帰ってきた。
「ただいま〜」
優希は前まで伸ばしていた髪を切っていた。
「え、なんで優希髪切ってんの?」
「お姉ちゃんと一緒が良かった」
すると、母も入ってきた。
「いおりと同じ長さにするって聞かなかったの。」
「なんで!?お母さん気に入ってたじゃん!」
「そうだけど」
私は女を捨てた。だって、長い髪が嫌いで邪魔だから。しかもスカートが嫌いだからボーイッシュになることを決めた。
それなのにこの子は私と同じがいいからって。握り締めた手が震えた。
「私が切った理由お母さんに言ったよね?」
「ええ。言ったわ。」
「じゃあ、なんで優希を止めなかったの?」
「聞かなかったのよ」
「そう」
私は妹にこんな人生を送ってほしくなかった。だからずっと伸ばして綺麗な長い髪をアレンジして私よりも華やかで可愛くて明るい子であった欲しかった。だからこそ、優希の髪が大好きで乾かすのも楽しみだった。