なんだか馬鹿らしくなって、力が抜ける。

「浅井たちに連絡しとく。とりあえず、どっか座って休憩しよ」
「…さんきゅ。 ――俺は柊のそういうとこ、好き…だ」

かあっと顔に熱が集まるのを隠すように視線を泳がせる。

くそっ、慣れねー。こういうの、やっぱ俺には無理。
柊もなんか言えよ…

沈黙にいよいよ心臓が限界突破しそうになっていると、不意にふわりと頭を撫でられる。

甘くて優しい情熱を含んだ綺麗な瞳が俺を見つめていた。

「ありがとう。超嬉しい。かわいい」

自分で助長させておいてなんだが、甘い。空気が甘すぎる。

柊も止めようとしないから、切り替え方が分からないでいた時だ。