男たちの間を割り込んで入ってきた男性が二人。私たちの前に立つ大きな背中を見上げる。な、ともう一度言われ、そうです、と咄嗟に声を張り上げた。
「連れがいるので! 間に合ってますっ」
何だ男連れか、と群れが解散していく。ホッと胸を撫で下ろし、振り向いた男性たち……というよりは、あの男性たちが去ったから見えたその顔に驚いてしまった。
望月くんだ。彼も驚いたように私を見ていた。
私たちの前にたってくれた、二人の男性は知らないが、眼鏡をかけているのにチャラそうな男の子と金髪の男の子、三人に頭を下げた。
「あ、ありがとうございました。蒼菜も」
「ありがとうございまーす。お兄さんたちかっこいいですねえ、本当にシェアしませんか?」
「蒼菜」
窘めるが今度は無視され、彼らに釘付けだった。話がトントン拍子で進んでいく中、私はつい望月くんと目を合わせた。彼もまさかこうなるとは思わなかったのだろう、肩を竦め、困ったようにはにかんだ。
蒼菜の誘いに乗ってきた三人を連れ立って、どうせならとパラソルの下で食べることになった。元々家族で使っていたシートだ、五人くらいなら座れる。私は望月くんと蒼菜に挟まれて座り、五人の真ん中に広げられた料理たちに喉を鳴らしてしまった。
まずはおにぎりから。塩加減もちょうどよく、具は昆布。昆布のタレが米に染み込んでいるのがポイントだ。美味しい。四人も各々に食べ始め、蒼菜を中心に話題が尽きない。さすがだ、と感心しながら、望月くんを見る。
「連れがいるので! 間に合ってますっ」
何だ男連れか、と群れが解散していく。ホッと胸を撫で下ろし、振り向いた男性たち……というよりは、あの男性たちが去ったから見えたその顔に驚いてしまった。
望月くんだ。彼も驚いたように私を見ていた。
私たちの前にたってくれた、二人の男性は知らないが、眼鏡をかけているのにチャラそうな男の子と金髪の男の子、三人に頭を下げた。
「あ、ありがとうございました。蒼菜も」
「ありがとうございまーす。お兄さんたちかっこいいですねえ、本当にシェアしませんか?」
「蒼菜」
窘めるが今度は無視され、彼らに釘付けだった。話がトントン拍子で進んでいく中、私はつい望月くんと目を合わせた。彼もまさかこうなるとは思わなかったのだろう、肩を竦め、困ったようにはにかんだ。
蒼菜の誘いに乗ってきた三人を連れ立って、どうせならとパラソルの下で食べることになった。元々家族で使っていたシートだ、五人くらいなら座れる。私は望月くんと蒼菜に挟まれて座り、五人の真ん中に広げられた料理たちに喉を鳴らしてしまった。
まずはおにぎりから。塩加減もちょうどよく、具は昆布。昆布のタレが米に染み込んでいるのがポイントだ。美味しい。四人も各々に食べ始め、蒼菜を中心に話題が尽きない。さすがだ、と感心しながら、望月くんを見る。