夏休み最終日を飾るには素晴らしい快晴の日、私は蒼菜と海へ来ていた。電車を乗り継いで二駅。砂浜にパラソルを刺し、水玉模様のシートを敷いて、さっさと服を脱いで新調したと言っていた水着を私に見せてきた。
「じゃーん! 可愛い?」
服の下に着てきているから同じように脱ぎながら「可愛いんじゃない?」と返す。本音だ。蒼菜の水着は、ピンク色をベースとしたフリルのついた水着。可愛い雰囲気の彼女には良く似合う。
対して私は無難にミントグリーンのビキニ。去年も同じものを着て海へ来たが、まさか蒼菜と来ることになるなんて去年の私は考えもつかなかっただろう。
「まずは、泳ぐっ?」
「そうだね。あ、蒼菜、走ったら危ないって。ああ、もう」
私の返事を聞く前に駆け出した蒼菜の後を、浮き輪を腰に装着してから追いかける。青い空、青い海、輝く太陽。まさに海日和。私たちは海へ飛び込む。
冷たさが身体中を纏い、水しぶきが光を吸って輝く。
「お姉ちゃん! えいっ」
水をかけられ「やったな」と私も応対する。二人の間に笑い声と水しぶきが弾く。眩しい。
その中でも蒼菜の顔を改めて見て気付く。きゃっきゃっとはしゃぐ妹を何年ぶりに見ただろう。いつもこの調子の蒼菜だが、こんな風にお互い子どものように遊んだのはいつぶりか。
それに、私も蒼菜といて楽しいと思えたのはいつ以来か。
「じゃーん! 可愛い?」
服の下に着てきているから同じように脱ぎながら「可愛いんじゃない?」と返す。本音だ。蒼菜の水着は、ピンク色をベースとしたフリルのついた水着。可愛い雰囲気の彼女には良く似合う。
対して私は無難にミントグリーンのビキニ。去年も同じものを着て海へ来たが、まさか蒼菜と来ることになるなんて去年の私は考えもつかなかっただろう。
「まずは、泳ぐっ?」
「そうだね。あ、蒼菜、走ったら危ないって。ああ、もう」
私の返事を聞く前に駆け出した蒼菜の後を、浮き輪を腰に装着してから追いかける。青い空、青い海、輝く太陽。まさに海日和。私たちは海へ飛び込む。
冷たさが身体中を纏い、水しぶきが光を吸って輝く。
「お姉ちゃん! えいっ」
水をかけられ「やったな」と私も応対する。二人の間に笑い声と水しぶきが弾く。眩しい。
その中でも蒼菜の顔を改めて見て気付く。きゃっきゃっとはしゃぐ妹を何年ぶりに見ただろう。いつもこの調子の蒼菜だが、こんな風にお互い子どものように遊んだのはいつぶりか。
それに、私も蒼菜といて楽しいと思えたのはいつ以来か。