言いたかったことを全部口にしているのに、悔しさと快感が入り混じった感情が涙と一緒に出て、顔はぐしゃぐしゃ。




「足踏みして、何が悪いの!?今までそうしてきたのに、急に変われなんて言われて変われるなら、とっくに自分一人で変わってる!でもそれができないから苦しんでるんでしょ?苦しいねって足踏みするのがいけないなら、私はどうしたら良いの?もう……」




感情を曝け出すことに慣れていないと、少し荒ぶっただけで息切れするものなの?


嗚咽混じりの荒い鼻息を漏らしながら、誠さんの見開いた目を見つめる。



ほぼ涙で見えていないけど、私の返した言葉を噛み砕いているようだった。