私がお局に嫌味を言われて悩んでいることは伝わっていたから、一先ず安心した。


でも、それで私の悩みは消えたわけではないし、辞めないという選択肢はないと思う。



おかげで、会社を辞めることへの抵抗が、少し減った。



部長と話が終わって戻ってからも、相変わらず嫌味を言われ続けて、何とか耐えながら仕事を終えて家に帰る。





「るいさん、おかえりー!」


「ただいまです…」


「今日の夜ご飯は、るいさんの大好物の肉じゃがだよ?話聞くから、着替えてきて」


「ありがとう」