「ごめんねー花井さん。忙しいのに、借り出しちゃって」
「いえ。手伝えることがあったら、何でもおっしゃってください」
「ありがとね。じゃあここに、置いてくれる?」
着いた場所は、四人程度でミーティングをするのに適した小さめの会議室。
会議室の端に、その部屋を通らないと入れない倉庫があって、そこにしばらく使わない販促を眠らせておくらしい。
頑張れば一人で持てそうな物量のダンボールやら長縦の旗やらを、指定された場所に片付けると、部長が申し訳なさそうに眉を下げて私を見ている。
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