今の誠さんのプラスなところは、ご飯が作れるところ。


でも、これから私の人生の手助けをしてもらうわけだから、私がどうのこうの言える立場じゃないかも。



「…誠さんが作るご飯、美味しいですか?」


「言ってもらえれば、調べながらでも作れます。携帯ないんで、調べられないけど」


「毎日美味しいご飯作ってもらって、私の人生を変えてくれるんですよね?」


「お金はないですけど」


「お金も調べ物も、衣食住全部私のもの使ってもらって大丈夫です。私は、誠さんに手伝ってもらいながら、がむしゃらに頑張りますから」


「よし、良かった!その勢いで!俺と決意のハグをしましょう!」


「それは嫌です」


「やっぱりだめか…」