「できると思いますよ。でも、あなたを助けられるって分かってて見逃すなんて、後悔が残りますから。転生に後悔は禁物です」
「私、そんなに助けてほしいオーラ、出てたんですかね…」
「俺も分かんないです。あなたに惹かれたのかも」
突然の告白とも取れる話し方に、固まってしまった。
猫に懐かれるのは嬉しいけど、初対面の男性に懐かれるのは訳が違う。
もちろん、好いてもらえるのは有り難い。でも、どう返せば良い?ありがとう?
返しに悩んでいると、青年に笑われた。
「固まっちゃった(笑)打ち解けるための、言葉のあやだったんですけど…。まぁ、俺こういうやつなんで」