意識をなくすのは一瞬だったけど、その一瞬が痛かった。
痛かったなんて言葉では表現が足りない。
体を引き裂かれた気分。実際に引き裂かれていたみたいだけど。
多くの野次馬に見守られながら、俺の意識は天国にあった。正しくは、天国への入り口。
きっと自殺だと、天国へ行けないどころか人間に転生できないかもしれない。
しまった。そう思っても、もう遅い。
道端の石ころかな。次は蹴られて砕けて終わる…。
そう思っていたけど、目の前に現れた案内人から聞いた言葉に、目を見開いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…