魔導師たちはマリウスの力をコピーしようとするが、「花言葉」は片言の赤ちゃん言葉で唱えなければ発動しない。
イーガルは、嫌がるマリウスを従わせるため、今度は二人の姉を人質にする。
怒ったマリウスは蔦精霊を使い、館を破壊。イーガルと薬種問屋も拘束する。
マリウスを利用されることを心配した両親は、領地の山里にクレアを付けて隠す。
山里は自然豊かだが作物の栽培には適さず、領民は疲弊。加えて食料目当てに山賊と魔獣が村を襲う。
マリウスは、食べ物がないことが原因と考え、スキルで果実や穀物を急速成長させ、領民と山賊や魔獣たちにも分け与える。
領民と山賊は、マリウスを神の御子と崇拝。もふもふ魔獣たちも、精霊を使うマリウスにすっかり懐く。さらに野生の植物に触れたおかげで上位スキル「品種改良」を獲得。土地に適した新種の果物や穀物、野菜を作り、村の食料不足を解消。雑草から万能薬も作り、領民と病弱な母に送る。
万能薬は王都でも評判となり、マリウスは国王に、沼地の開拓を命じられる。家族も派遣され仲間になった魔獣と山賊たちも同行するが、沼の瘴気がひどい。マリウスがスキルで沼を浄化しようとした時、ハイドラが出現。戦闘になるがマリウスの「腐った水に、緑が泣いている」の言葉にハイドラは停止。マリウスの説得に応じ浄化を許す。瘴気が消え、家族と仲間たちと沼地を開拓する。清潔な水と緑のおかげでハイドラも穏やかになり、お礼にマリウスに「水の王」の力を授ける。
沼地の開拓に成功したマリウスだが、国王はさらに砂漠の緑化を命じる。
「水の王」の力で砂漠の地下水脈を地上に噴出させ、スキルで砂漠を緑化する。
家族と仲間と開拓を進めるが、国王は王族の直轄地にするため土地を明け渡せ、と迫る。
マリウスは国王のあくどいやり口に激怒。開拓地を領土とし、王国から独立を宣言する。王国軍が攻め寄せるが、魔獣と妖精の混成部隊に全滅。さらにマリウスの指示で、山賊は王都の食料倉庫を全て焼き、地方からの幹線道路も封鎖。王都を兵糧攻めにする。
国王は止むなくマリウスの独立を認め、以後は開拓地は全てマリウスの領土にすることを誓約する。
マリウスの国はさらに開拓を進め、王国よりも広大な領土を持つようになる。一方、王国は衰退する。新種の果物や野菜、穀物と万能薬は他国でもひっばりだこ。他国からの移住者も増える。
マリウスは家族と仲間に愛され、緑に恵まれた国で幸福に暮らす。