2話

困ったマリウスは、赤ちゃん言葉で何とか弁解。マリウスの片言を真剣に聞いていたクレアは「秘めたるスキルが覚醒したわけですね」と、あっさり納得。
「坊ちゃまは、神の御子に間違いない!」と大興奮し、両親に報告に行こうとする。
目立ちたくないマリウスは、揺りかごの中で手足をバタつかせて反抗。
彼の意思を理解したクレアは、マリウスの力を当分の間秘密にすることにする。
その日からマリウスはスキルを磨くため、花瓶や庭の花に力を発動。そのたびにクレアは「坊ちゃま、おたわむれを!」と後片付けに振り回される。
そんなある日、屋敷を訪問した叔父のイーガルが偶然、マリウスの力を目撃してしまう。

「これは、使えるかもしれんな」

兄夫婦に恨みを持つイーガルは、お昼寝中のマリウスを拉致する。