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『ヨーロッパに恋して』

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第2回『リボーヴィレ(フランス)』 *写真は文末にまとめて掲載しております。

コルマールからバスに乗って郊外に出たところで、意外なものが見送ってくれます。なんと、自由の女神像です。

実は、フランス政府からアメリカ政府に寄贈されてニューヨーク市に設置された自由の女神の作者はコルマール出身の「フレデリック・バルトルディ」なのです。だからコルマール市は彼の偉業を讃え、街の入り口に自由の女神像を設置したのです。

それを過ぎると、左右にいつまでも続くブドウ畑に沿って走るのですが、幾つもの花で飾られた小さく可愛い村々が出迎えと見送りをしてくれます。そして50分ほど走ると、リボーヴィレに到着します。

着いた途端、目を奪われます。人口5,000人弱の小さな村ですが、ワイン街道屈指の観光地だけあって、その美しさは群を抜いています。

中世の面影を今なお残す古の村というだけでなく、花々に飾られた街並みがとても素敵なのです。加えて、3つのグラン・クリュ(特級ブドウ畑)を有する銘醸地でもあるので、ワイン好きの観光客が引きも切りません。

とにかく、花で飾られた木組の家がとても可愛く、自然に足が止まってしまいます。また、お店の飾りや店内のディスプレーも素敵で、多くの女性観光客がじっと見つめたり写真を撮ったりしていました。引きつけられるように店の中に入る方も多かったように思います。

そして、コウノトリです。コルマールでも見かけましたが、こちらでも屋根の上の巣で羽ばたく姿を見つけました。巣立ち前なのでしょうか、何度も羽を動かしていました。

私が見上げているのに気づいたのか、通りかかった人が次々に見上げて、ほとんどの人が写真を撮っていました。中でも、小さな子供がちっちゃな指をコウノトリに向けて指して、両親と微笑み合う姿がとても愛らしく、見ている私もとても幸せな気持ちになりました。

ホテルに戻って調べてみると、リボーヴィレは『コウノトリの郷』とも呼ばれているとのことでした。昔から『幸運を運ぶ鳥』を大事にしてきたのでしょうね。

昼食はWinstub(ウィンシュテュブ)と呼ばれる、アルザス郷土料理がリーズナブルに食べられるワインバーで取りました。石垣に囲まれた程よい広さの庭にテーブルが並べられ、涼やかな風に癒されながら乾杯した「クレマン・ダルザス」は本当においしかったです。

昼食の後、ぶらぶらしていると、ブドウ畑に出ました。どの房にも実がいっぱいなっていました。収穫は9月頃のようなので、あと1~2か月で収穫になるのだと思うと、思わず声をかけてしまいました。「おいしい白ワインになってね」と。

夕方になったので、帰りのバスに乗るためにバス停に向かったのですが、なんと、目の前に「クレマン・ダルザス」の看板がありました。そうです、さっき昼食時に飲んだスパークリングワイン名を冠した建物です。急いで道を渡ると、敷地の中に試飲できるスペースを見つけました。とても飲みたかったのですが、バスの時間が迫っていたために、後ろ髪を引かれながらバス停に戻りました。「もう少し時間があれば……」という呟きを残して、バスに乗り込みました。

最後はちょっと残念でしたが、それでも充実した一日を過ごすことができました。
リボーヴィレ、ありがとう。


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🍴 アルザス・ワインのご紹介 🍴

アルザス地方は丘陵地帯一面にぶどう畑が広がるワインの一大生産地で、その約90%が白ワインで占められています。「リースリング」や「ピノ・グリ」といったぶどうがほとんどですが、赤ワイン用として「ピノ・ノワール」が少量作られています。加えて、「ゲヴュルツトラミネール」というアルザスの固有品種も作られています。華やかで力強い香りが特徴で、しっかりとした豊満な味わいを感じることができます。それに、酸味が控えめなのでとても飲みやすいワインです。どれもおいしくて、かつ、リーズナブルなので、お財布の心配なく飲むことができます。

また、スパークリングワイン「クレマン・ダルザス」の産地であり、シャンパーニュ地方に次ぐ生産量を誇っているようです。その味はシャンパーニュに負けることはなく、それでいてリーズナブルなので、気軽に飲めるスパークリングワインです。グラス1杯なみなみ注いで3~4ユーロでした。

アルザス・ワインは、おいしくて、お財布に優しい、魅力的なワインです。是非お飲みになってください。

📚 簡単なフランス語 📚

初めてのフランス旅行はニースに行きましたが、当時フランス語といえば「ボンジュール」と「メルシ」くらいしか知りませんでしたので、俄か勉強をして小さなノートに最低限のフランス語を書き写して旅行に出かけました。今は翻訳専用機があり、スマホでも活用できるソフトがあるので困らないと思いますが、当時はそんなものがなかったので、ホテルで、レストランで、お店で、ノートを広げて汗をかきながら会話をしたのを今も覚えています。

ということで、何をいまさらと思われるかもしれませんが、簡単なフランス語をご紹介します。
・ボンジュール…おはよう。こんにちは。
・ボンソワール…こんばんは。
・アンシャンテ…はじめまして。
・オ ルヴォワール…さようなら。
・メルスィ…ありがとう。
・ジュ スィ デゾレ…ごめんなさい。
・エクスキュゼ モア…すみません。
・ジュヴ サンプリ…どういたしまして。(エレベーターなどで女性を先に乗せてあげると「メルスィ」と言われるので、その時によく使いました。できるだけ素敵な笑みを浮かべて)
・コマン?…本当ですか?
・デリシュー…おいしい。
・セテ デリシュー…とてもおいしかったです。
・アラカルト…一品料理
・ウ ソン レ トワレット?…トイレはどこですか?(これは何回も練習しました。日本と違って公衆トイレの少ないフランスではこの言葉は必需品?です)

つたないフランス語にお付き合いいただき、ありがとうございました。
メルスィ。


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ノベマではエッセイをあと二つ公開中です。『音楽に恋して』と『本に恋して」です。是非ご覧になってください。

また、小説10作品(完結8作品、連載中2作品)を公開中です。色々なタイプの小説を公開していますし、旅やグルメ、ワインなどの話も出てきますので、こちらも是非ご覧になってください。

これからもヨーロッパの素敵な街をご紹介してまいります。
(次回は『アルザスのブドウ畑の真珠』と呼ばれる小さな村をご紹介する予定です)
楽しみにお待ちいただければ幸いです。

あなたの今日と明日が素敵な一日でありますように!

✧ 光り輝く未来 ✧


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