「あのね、あなたは優しい子よ。だから、大丈夫。いつか信じられないほどの幸せが、あなたを包み込むわ」

「真優、大丈夫。君のことをいつでも見守ってるからね」


今日も重たい瞼を持ち上げて、朝を迎える。

夢の中でそう囁く人物たちに、私は見覚えがない。

だけど、他人とは思えなかった。