fly-leafのペンフレンド
青春・恋愛
完
7
卯月ゆう/著
- 作品番号
- 1731603
- 最終更新
- 2024/08/25
- 総文字数
- 8,395
- ページ数
- 6ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 7
「そう。ペンフレンドになろうよ」
- あらすじ
- 僕は不思議な本を買った。
ハードカバーに白紙だけでできている、何も書かれていない本。
手に取ってしまったら気になってしまう。
仕方なくメモ帳にしようとしたところで、彼女に声をかけられた。
「……待って、書かないで」
ビー玉のような瞳が僕を掴んで離さない。
書いても良いよと教えてくれたのは、君への手紙。
「そう。ペンフレンドになろうよ」
この作品の感想ノート
感想ノート、失礼します。
お店で見ると、特別感があってお宝を発見したような気分だったのに、いざ買って時間が経つと、その輝きが失われていく描写が、とてもリアルに感じました。
途端に価値のないものに見えて、メモ帳にでもしようとした瞬間の出逢い。
一冊のノートが繋いだ縁は運命のようで、二人が言葉を重ねるほどに、ノートが輝きを取り戻していったように思えました。
気軽にやり取りできるスマホではなく、手書きのメッセージでのやり取りは、今だからこそ、素敵に感じますね。
どこにでもありそうなノートが、特別で何物にも変えられない宝物になっていく時間が、彼の心情を表しているようでした。
心理描写とノートの見え方を上手く掛け合わせているな、と。
素敵な物語を、ありがとうございました!
碓氷澪夜さん
2024/09/16 00:35
SNSの時代だからこそ、手書きのやり取りに温かみとトキメキを感じました。
本に秘められた秘密に切なくなりながらも、二人が出会ったのは妹の導きだったのかもしれませんね。
素敵なお話をありがとうございました。
桜 花音さん
2024/08/28 19:44
作品拝読しました。
短いお話の中で、主人公とヒロインが日記を通して心を繋げていく様子に心打たれました。きゅんとするシーンもあれば、ラストの秘密のところで切なくさせられるシーンもあり、読んでいてとても楽しかったです。
ストーリーラインが秀逸で、テンポが良く読みやすく、アイデアも斬新で素晴らしかったです。
素敵な作品をありがとうございました😊
葉方萌生さん
2024/08/26 21:10
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