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きみが特別だった
ほかの人に、名前を呼ばれて気がついた

きみに呼ばれるわたしの名前、わたしじゃないみたいなの
宝物みたいなの、きらきらしているの

五十音の中のほんの数個を並べただけなのに
世界でいちばん、うつくしいものみたいに聞こえるの

会いたい 声を聞きたい
名前を呼んで、笑ってほしい

好きなの きみが好きなの 大好きなの

きみじゃなきゃ嫌なの、だめなの

駄々をこねる子供みたい
かっこわるい気持ちがふくらんでくる

わがままかな
他じゃやだ、なんて、嫌がられるかな

でも、でもね、
きみの目にわたしが映るだけで、
きみがわたしの目に入ってくるだけで、
世界がどうしようもなく輝くの

泣きそうなくらい、きらきらしてるの

もういっこ、わがままかな

わたしがいいの

きみの世界が輝くとき、
そこに映るのは、絶対にわたしがいいの