特別になんてなれないこと、 物わかりよく知ったふりして、ほんとうは少しも諦められていなかった。 目を閉じるたび浮かべてるの。 きみが泣きそうなくらいの優しい笑顔で、 わたしの名前を呼ぶところ。 必要とされてみたかった。 あなたの無くてはならないひとに、いつかなってみたかった。 あなたが目を閉じたとき、 浮かぶ姿はわたしがよかった。