ご無沙汰しております。
 こちらまで読んでくださり、ありがとうございます。
 いやいや、貴方様は随分物好きなお方でございますね。
 私の書き物をここまで読んでくださるとは……。
 とても嬉しく思います。
 最大の賛辞をここに。

 さて。
 私が書いたことについて、蛇足ではなく補足をさせていただきます。

 皆さま、幸せと不幸せは、人生においてどうしても避けられないものでございます。
 ですので、人は皆、幸せであった次は大なり小なり不幸せもございます。
 そしてそれは、一人のことに留まることではないのです。
 誰かが幸せな時、同時に不幸せである人間もいる。
 自分が幸せな時、誰かが不幸せであるのです。
 それは不思議なことではなく必然です。
 全員が幸せというのはあり得ません。
 そんな価値観が統一された世界なんてどこにございましょう。
 そんな価値観が統一された世界に、価値なんてものがあるのでしょうか。
 価値観は違ってこそ、幸も、質も、生きがいも、すべて変わって尊いものとなるのです。
 脱線ではございません。
 私は物語を書くうえで、気にしていたことがあります。
『完璧なハッピーエンドはあり得ない』
 どこに全員が幸せ、全員が納得し、全員が未来へ進む物語がありましょうか。
 ジャンルでお話ししましょう。
 恋愛では恋が実る反面、失恋がございます。
 ファンタジーでは虐げられる話もあり、因果応報もございます。
 同様に、SFも誰かの犠牲があってこそでしょう。
 現実物なんてより顕著だ。
 上手くいきすぎる話の裏に、上手くいかな過ぎる話もある。
 私は、そんな妙にリアリティのある話が好きなのです。
『創作物』というなかに『リアリティ』を求めるというのは些か妙お話かもしれません。
 けれど、それが良いのです。
 本当にあるかもしれないと思わせてくれる話が大好物なのです。

 ですので、今回はこのようなお話とさせていただきました。
 どこかにあるかもしれないという創作。
 いかがでしたでしょうか。

 それでは、あまり長くなっても興ざめでございましょう。
 本日はこれにてお暇させていただきます。
 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
 またの機会にお会いできることを、心より楽しみにしております。

 それでは、よい一日をお過ごしください。


 ――― 【幸せ本舗・ハッピーエンド】店長 ライター