その週の土曜日の朝、一番乗りで車庫へ戻ってきた俺は、メンバーが戻るまでに食料の買い出しだ。
野菜なんていらねぇ。俺たちはウサギじゃないんだしな。
肉とつまみとビールを買い物カゴ一杯に詰め込んで車庫へ戻ると、イケモトとジャスティスが車庫で俺を待ち受けていた。
「お疲れ、D.J.買い出しご苦労」
ジャスティスの陽気な声が寒空の中に響く。
「ところでイケモト、バーベキューってどこでやるつもりなんだ?」
いい場所がある、とだけ言って、今日になるまでなかなか教えようとしないイケモトだったが、ようやくバーベキューをする場所を教えてくれた。
「港の近くだよ。遠くに海が見渡せる高台のいい場所があるんだ」
「海!? ただでさえ糞寒いってのに海の近くでやるのか? お前この寒さで頭イカレちまったんじゃないのか?」
俺が驚きながら突っ込むと、イケモトは笑ってたよ。
やがてハンサムとアトラスが同時に車庫へと戻ってくる。
「悪い、報告書出してすぐに着替えるよ!」
そう言って二人は事務所に駆け込んでいった。
事務所と言えば、あれ以来ハングマンは無駄欠勤を続けている。キャプテンの話では、電話を掛けてもコールすらしないらしい。実は本当に事件に巻き込まれて、拉致されているとか、失踪なんてことになってるのかもな。
まぁ俺たちにとってはハングマンがどうなろうと関係ない。
いなければ都合が良いし、本社も特に何もしようとしないところを見ると、会社にとってもどうでも良いってことなんだろう。本当、適当な会社だ。
情報通のイケモトの話だと、ハングマンは一人暮らしで、独り身。つまりいなくなったとしても誰も探さないし、誰も気にも留めない。
ただ一人、B.F.を除いては。
ハングマンが来なくなり、ジャスティスがコースに復帰したあとのB.F.は、そりゃあ惨めなもんだったよ。
今までは仕事なんかしなくても、彼氏の大きな背中が守ってくれていたのに、今では、仕事をしていないことで気まずくて、何かやることを一日中探すのが、奴の仕事だ。
キャプテンも、そんなB.F.に無視を決め込んでいる。事務所の机に一日座り、パソコンに向かってキーボードを叩いているが、頭の悪い俺たちには奴が何をやってるのかサッパリだ。
きっと、パソコンをマスターして、将来プログラマーでも目指すんだろうよ。
*
冷たい風が海の方から流れ込んでくる。
遥か前方に海が見下ろせる高台の公園―と言うよりは、ただの原っぱが見えた。
この冷たい風を遮れるものなんて、そこら辺に生えている木ぐらいのもんだ。
確かに、バーベキューするなら最高の場所かもしれないな。
時刻は丁度正午頃、陽の光も暖かく、想像していたよりは寒くはなかった。
まぁ、普段夜中の冷え込んだ街中の空気に晒されている時間以外は家の中だからな。
十一月の昼間の暖かさに俺たちは驚かされていた。
今日の集まりの名目はジャスティスの復帰祝いだ。だが、それはあくまで皆で集まり酒を飲むための口実。
俺たちは肉をたらふく喰い、酒を浴びるように飲み尽くす。
そして馬鹿話に花を咲かせ、翌日には二日酔いとゲロにまみれ、また月曜からはリフレッシュされた気持ちでゴミを回収しまくる。
これほど幸せなことがあるだろうか?
腹も一杯になり、酔いも回ってすっかり上機嫌になった頃、イケモトが近づいてきて俺に言った。
「D.J.お前に話したいことがあるんだ。着いてきてくれないか?」
「おぃおぃ! 止めてくれよ。俺にはそんな趣味はないぜ」
「馬鹿、違うよ、ただ話したいことがあるだけだよ」
なんだ? 状況はよくわからなかったが、俺はイケモトの後ろについて歩いた。
高台のさらに上を目指し、緩やかな坂道を登りながらイケモトは振り返ることなく話し始めた。
「きっかけは、パチンコ屋で出された紙袋に入ったあの猫だ……。保健所の連絡先まで書いてやったのに、あいつらはゴミ袋に混ぜて出しやがった」
俺はイケモトについていきながら、黙ってその話に耳を傾けた。
「以前、俺たちの仕事は獏のようなものだって話したのを覚えてるか? 俺たちは人間の出すゴミっていう悪夢を喰らう獏のようなものだと……」
「あぁ……」
「でも俺は、あのゴミ袋に何でもかんでも入れ込んでゴミとして捨てる―そんな節操のなさこそが、悪夢だと思うんだよ」
あの猫を思い出しているのか、イケモトの声は静かに怒りに満ちていた。
「ジャスティスが捲いた競技場のゴミだってそうだ。大量のライターを捨てた馬鹿野郎は、手元にあった大量のライターをゴミだと認識してゴミ箱の中に突っ込んだのさ」
「何が言いたいんだ?」
話の筋が見えない俺はイケモトに訊ねた。
「つまり、それが可燃か不燃か資源か、はたまた危険物か、それとも死体かなんてことは関係ない。そいつが、手に持ってるソレがゴミだと感じれば、迷わずゴミ箱の中に突っ込む。それを回収する俺たちのことなんてこれっぽっちも考えずに!」
つまりイケモトは、ゴミを出す側のモラルの乏しさに怒っている―そんな怒りを俺に話したいんだと俺は思っていた。
高台の一番上に着くと、さらに見晴らしの良い景色が広がっている。
ふと、俺はあるものに目を留めた。平らな石が地面に突き刺してあり、その手前に置かれた猫用の小さな缶詰があったのだ。そしてイケモトはその前で足を止めた。
「それは?」
俺が訊ねると、イケモトはその缶詰を見つめたまま言った。
「ここら一帯は、俺たちが集めたゴミを焼却した焼却灰で埋め立てられた場所なんだ。知ってるか? ゴミの焼却温度は約八〇〇度、死体を燃やす温度とさほど変わりはないんだ」
つまり、そういうことか……。イケモトがパッカーで捲いた猫も灰にされ、ここに眠っているってことだ。
「お前、こんなところで、供養してやってたのか」
するとイケモトはポケットから何かを取り出すと、その猫の墓石の隣に同じようにソレを並べた。
俺は目を疑った。並べられたソレはオイルライターだった。
俺の鼓動が壊れたように速まっていく。炙られた肉の焦げた脂が、炭火に弾けるように俺の体のあちこちに刺さっていく気がする。
どこかで見たことのあるオイルライター。
右肩の途切れた翅が特徴的なドラゴンフライ。
キンッとこれみよがしに火をつける――そう、そのオイルライターの持ち主を、俺は車庫に帰る度に目にしていた。
ハングマンだ!
「おぃ! お前、ソレはハングマンのオイルライターじゃ!?」
しゃがみ込んだまま、イケモトは話し出す。
「俺が計画し、ジャスティスが実行し、そしてお前たちが運んだんだ。処分場へと……」
その言葉で俺の酔いは一瞬にして醒めていった。
「ど……どういう……ことだ……」
あまりの衝撃に、声を出すのもやっとだった。
「土曜日の競技場で、B.F.が一人で回収に行っている間に、スタンガンを使って、ジャスティスにハングマンを拉致らせ殺した」
淡々と話すイケモトに、俺は正直ビビッていた。
「お、俺たちが運んだってのは……一体何のことだ?」
「体のパーツさ。拉致したハングマンをそのままジャスティスの自宅へ連れ帰り、逆さにしてぶら下げさせた。仕事を終わらせた俺はジャスティスの自宅へ向かい、奴の首の動脈に穴を開け、ボトルポンプを突っ込んで残りの血を抜いた」
じゃ……じゃあ、あの血の付いた紙おむつは!
イケモトは振り返ることなくゆっくりと頷いた。横顔しか見えないが、いたって冷静な顔だ。なんだこいつ、何を言っているんだ。
「それだけじゃない。血抜きしたハングマンの死体をジャスティスの工場にあったチェーンソーで細かく切り分けた。知ってるか? 人間の体って柔らかいんだぜ」
俺は激しい嗚咽に襲われた。完全に狂ってやがる! だけど、あまりの恐怖で俺の足はすくみ、情けないことに身動き一つとれなかったんだ。
「バラバラにしたパーツをゴミ袋に突っ込み、それを俺たちが回収する現場のゴミ庫に振り分けさせたんだ」
そうか! 俺がイケモトのヘルプに入ろうとしたゴミ庫からジャスティスが出てきたってのは、そうか! そういうことだったんだ。
「朝イチでトラップに掛かっただろ?」
俺の体に流れる血が一気に引いていく。
「まさか!?」
「あぁ……一つは本物だよ」
津波の起こる間際、海面がひどく下がるのを知っているか?
一体この広い海で、どこへ消えたのか。そんな自然の脅威を感じるような光景だ。
俺の引いた血はどこへ消えた。そんな一瞬の隙に、俺はそんなことを考えていた。
そして次の刹那、俺にドギツイ脅威が押し寄せる。
俺は胃の中にたらふく溜め込んだものを、次々と地面へ垂れ流していった。
どくどくと、湧き出ては消え、溢れ出しては消えていく。
どこへ? 何が? 何が溢れて、何が消えていくんだ。
毛穴という毛穴、皮膚という皮膚の隙間から、俺の中に瞬時にして湧き出たどす黒い汚物の塊が滲み出ては、俺を覆いつくし、ボタボタと汚らしくこぼれ落ちると、土に滲んで広がっては消える。
もう吐けるものなど何もない。えずくだけで胃の中がすっからかんになっても飽き足らない俺は、自分の内に溜め込んだ真っ黒な感情も吐き出していった。
吐き出しても、吐き出しても、尽きることなく溢れ出てくる汚物にまみれ、俺の手の平は真っ黒だ。手の平だけじゃない、俺の皮膚すべてが灼熱の地の、土の割れ目のようにひび割れて、そのすべての目地から黒い何かがモコモコと溢れ出してくる。
手の平をジーンズに擦りつける。擦っても、擦っても、俺の手の平には真っ黒な染みが残ったままだった。
やがて飽和状態となった俺の足元には、俺自身が垂れ流すどす黒い汚物が溢れ出し、溺れてしまいそうな感覚に陥った。
この感覚は一体なんだ?
目の前が真っ黒に染まっていく。
足元が、底なし沼のようにボコボコと湧き上がり始めている。
ダメだ、持っていかれるな! 俺はグラつく感覚を、必死に堪えた。
「ハンサムやアトラスもこのことを知っているのか?」
なんとか正気を保ったまま、俺はイケモトを問い正す。
「いや、ジャスティスとキャプテンだけだ」
キャプテンまで噛んでやがった?
道理で俺たちがジャスティスの復帰を望んだとき、妙に聞きわけがよかった訳だ。
あの時点でキャプテンはすでに知っていたんだ。ハングマンが二度と出勤してくることはないってことを。
「なぜ話すんだ? 俺が警察に話さない保証なんてないんだぞ」
「話さないよ、お前は。現に今だって話さないと言ってる。それに……
イケモトはそう言うと立ち上がり、俺に振り返った。
「俺とお前は似てるんだ、俺にはわかる。理屈じゃないが。きっかけさえあれば、お前もその皮を破れたんだ。それはたまたま、俺は猫で、お前は人間だったって話さ」
目の前のサイコ野郎は、顔色一つ変えずに淡々と説明していった。
「俺がお前と似てるって? 馬鹿言うなよ! 俺はお前ほどイカレちゃいない」
どす黒く染まっていく自分を振り払うかのように叫ぶ。
「そっくりだよ。ゴミまみれになった猫を捲く前の俺に……。そして気づくんだ。自分ってのが、どうしようもなく悪夢を大好物にする腹を空かせた獣だってことに」
狂ってる、イケモトは完全に狂ってやがる。
たとえどんなに狂った振りをしても、たとえどんなにイカレたことを言っても、越えちゃいけないラインってのは存在するんだ。
それを一度またいで外に出れば、二度と戻って来れなくなるから。
「なあ、D.J.お前大丈夫か? 顔色が悪いぞ。少しは楽になったか? 全部吐いちまえ」
こいつは、俺に、何を言っている?
*
十一月の寒空の太陽を、灰色の雲が飲み込むと、この辺り一面が薄暗くなっていく。
まるで悪夢のような一日だ。
どこでこうなった?
どこからこうなった?
「なぁ、D.J.獏は、底無しに悪夢を喰らい続けて、平気でいられるんだろうか?」
イケモトは呟き、俺は黙ったままだった。
気分が悪くなったと言い残し、俺は皆より先にそこを抜け、車を走らせ自宅へと向かっている。ハンサムもアトラスも、揃って俺に酒に飲まれ過ぎだと小馬鹿にしたように笑った。
幸せ者だよ、あいつらだけは。
イケモトにしてもジャスティスにしても、俺を心配するそぶりは見せても、引き止めたり、尾行られてる様子もない。警察に行きたければ、好きにしろってことなのか? 本当に俺を信用してるってことなのか?
帰り道、幸せそうに笑う人々が街を行き交う。誰もかれも、常識人と書かれた仮面の下には、薄汚れた悪魔を隠しているんだ。
時々、そいつらが俺に頼みごとをしてくる。
「なぁ? あんた、こいつのこれみよがしにはめている仮面をカチ割って、俺を外に出してくれないか? ここは窮屈で、息も満足に出来ない」
大人も子供も男も女も、その見てくれにこだわってきれいに着飾った仮面の内側には、他人に見られると都合の悪いものを隠し持っているんだ。
誰かが指を差して俺を笑う。
こんなに気が立っている俺に。
大袈裟に大声で笑うんだ。
こんなにも苛立ってる俺に向かって、遠慮もなしに。
「笑ってんじゃねぇ!!」
苛立ちをすべてぶつけるように俺は叫ぶが笑い声は収まらなかった。
だって、笑っていたのは俺自身だったから……。
*
とにかく俺はくたびれたよ。一刻も早く家の玄関の扉を開き、布団に包まって眠りたい。 しかしその日の夜、一本の電話に眠りを妨げられたんだ。
電話の相手はB.F.だった。
「D.J.こんな時間に済まない。実はお前に聞いてほしいことがあるんだ」
とにかく今日は放っておいてくれよ。
興奮気味に話すB.F.に、俺は言った。
「今度にしてくれ、B.F.今日は酷く疲れてるんだ」
それでもB.F.は引き下がろうとはしない。
「うるせぇぞ! この野郎! 俺じゃなくハングマンにでも相談しろ!」
その名前を口に出した瞬間、俺は改めてハングマンは死んだってことを思い出していた。「だから! その、長谷部サンのことなんだよ!」
B.F.が喚きながらそう切り出したとき、俺は物凄く嫌な予感に包まれていた。
ハングマンのことで、俺に一体何の話があるって言うんだ?
俺はベットからぐったりと体を起こし、B.F.の言葉に耳を傾けた。
どうして俺に助けを求める。さんざん敵対してきた俺に。
「今週の月曜のことなんだよ。長谷部サンが来なくなって、俺が一人でジャスティスのコースを走ってると、のコンビニでゴミ庫にゴミ袋を放り投げて逃げるように去っていくジャスティスを見たんだ!」
あいつ、B.F.のコースのゴミ庫にまでゴミを分配してたのか……。
それにしても最悪だ。よりによって、B.F.に見られているとは。
「ジャスティスはクビになったんだ。そんなところにいる訳ないだろ。どうせ廃棄弁当でもくすねに来たホームレスだろ」
「いや! あれは間違いなくジャスティスだった! 俺だってどうしてジャスティスがここに? って目を疑ったんだよ!」
俺の言葉を拒絶するように、B.F.は言い放った。
しかし、近隣住民が近くの施設のゴミ庫にゴミを捨てていくというのはよく聞く話だ。だからジャスティスがゴミを捨てていったといっても、別に怪しい話じゃないはず。
だが、B.F.は、確かにハングマンのことで話があると言った。何を気づいたんだ。なぜジャスティスとハングマンが結びつく?
B.F.の興奮した説明が白々しく頭に響く。すべてを聞かなくても、俺は確信していた。こいつはジャスティスの放り投げたゴミ袋の中を物色したんだ。そしてハングマンに繋がる何かを発見した……。
「ジャスティスが放り投げたゴミ袋の中を確認すると、一つだけ奇妙なものが出てきたんだ!」
俺は押し黙ったまま、次の言葉を待った。
「壊れたスマートフォンだった。俺はそのスマホに見覚えがあったんだ」
ゆっくりと、しかしはっきりした口調でB.F.は話した。
それで? まさか、ハングマンのだって言いたいのか?
壊れたスマホを見つけたくらいで、どうしてハングマンのだってわかるんだ。
「裏の擦り傷に見覚えがあったんだよ! あの人は、いつもポケットにライターとスマホを一緒に入れてた。だからいつもカチカチ当たって、やたら傷がついてたんだよ。俺はいつも長谷部サンの替えの電池パックの充電をさせられてたから、交換するときにいつも見てたんだ!」
気色悪い。こいつ、ハングマンのスマホの電池パックのお世話までしていやがった。どこまで魂売って媚びれば気が済むんだ。
「知り合いに頼んで修理に出したがデータも全部消えてて、カードも全部抜かれてた。持ち主はわからないと言われたけど、間違いなく長谷部サンのなんだよ!」
「それで、俺にどうしろって言うんだ」
「ジャスティスの家を知ってたら教えてくれ! 電話を掛けても繋がらないんだ。直接乗り込んで、知ってることを全部白状させてやる!」
興奮が収まらない様子のB.F.は、まるで犯人はジャスティスだと確信しているかのような口ぶりで息巻いている。
「落ち着けよ。……わかった。でもお前の読みが当たりなら一人で行くのは危険だ。俺が迎えに行くから二人で行こう」
「ああ、そう言ってくれると助かるぜ」
そう言うと、やっと満足そうにB.F.は息をついて電話を切った。
*
十二月に入り、この冬初めての雪がちらついている。海から吹く風は肌を切りつけるように冷たい。
遥か向こうに見える海を背に、俺は高台を上へと登っていく。
俺たちの仕事は、人が垂れ流した汚物を集める、いわば悪夢を喰らう獏のような仕事だ。
ただ、俺たちがお前たちと少しだけ違うのは、俺たちは好んで悪夢を喰らうってことだ。 まるで、光にたかる虫のようにな。
俺はポケットからオイルライターを取り出すと、咥えたタバコに火をつけて、大きく煙を吸い込んだ。
ちらついて降る小さな粉雪が、タバコの火に吸い寄せられるように降りてくると、小さな音を弾いて、そして消えた。
俺はハングマンのオイルライターの隣に、持っていたオイルライターを並べると、振り返って高台を降りていった。
この冬初めて雪が降る、海から吹く風の冷たい日だった。
(了)