「ほら、行くよ!」 「うん、でもちょっと待って」 私を急かす萌歌(もか)に待ったをかけて目を瞑り、念入りに息を吐いてから体の末端にまで染み込ませるように深く息を吸う。 「よし、行こう!」 そう言い、肩を並べて壇上へと駆け入る。