NIGHT MARE


 全二十三話を掲載したが、いかがだっただろうか?
『第19夜 肝試しはほどほどに』でも書いたが、すべての話を信じてくれとは言わない。そもそも心霊現象を信じない派の方もたくさんいると思う。ただ創作物として楽しんでくれたり、夏の風物詩を味わってくれたり、ちょっとゾッとしたりしてくれる程度で構わないのだ。
 とにもかくにも、少しでも楽しんでいただけたのなら作家冥利に尽きる。

 さて、突然終わらせた理由について書こうと思う。すでにわかっている読者がほとんどだと思うので、変にもったいぶる演出は必要はないだろう。
『Interval』に書いてきた不可解な現象が止まらず、さらにどんどん悪化しているからだ。これは、WEB小説サイトの片隅に眠っていた本作を見つけたときは思い出せなかった、本作を途中で投げ出した挙げ句非公開に理由でもある。過去に執筆していた当時も似たようなことが起きていたのだ。そして最終話『ナビ』での体験が決定打となり、執筆を中断した。非公開にまでしたのは、恐怖のあまり封印したかったのだろう。
 あの体験は単に〝そういった場所〟を通ってしまったからであり、本作を執筆していたからだという確証はもちろんないし、むしろ無関係の可能性も大いにある。それでも切り離して考えることは難しく、「やめたほうがいいかも」という漠然とした不安が消えなかった。実際に、本作の執筆を始めるまでは長いこと恐怖体験をしていなかったのだから。
 今回は『ナビ』のように決定的な体験こそしていないが、ちょっと〝気のせい〟じゃ済まないことが起きてしまった。正直怖いので、これ以上は書けないと判断した。大人になり家族を持った今の私は、高校生の頃のように怖いもの知らずには戻れない。私自身だけなら問題ないが、間違っても、万が一にも、家族に悪影響が及んではならないのだ。
 なぜ体験談を書いたくらいでこんなことになっているのか、私には見当もつかない。怖い話をしていると寄ってきてしまう、という例のアレだろうか。しかしホラーを観たり読んだり聞いたりしてもここまではならないのに、なぜ。
 考えても仕方がないので、とりあえず執筆から離れれば収まると信じ、話数を削ってやや唐突ではあるが完結ボタンを押すことにした。
 一応PV数を見てみれば、すでに読んでくださっている読者がいた。昔のように突然非公開するのも憚られたので、今回はこのまま公開しておくことにする。
 よほど問題ないとは思うが、読者の身に何も起きないことを心より祈っている。