「見慣れた……って」
「藤原君、学校行く時にいつも私の家の前通るから。私が出る時間にちょうど藤原君が通るんだよ」
「……そうなの?」
全く気が付かなかった。
桜木さんの家の場所はもちろんの事、彼女が僕と同じ通学路を使っているなんて、全然知らなかった。
……まさか、桜木さんの通学時間帯に合わせて、僕が家の前を通ってるんじゃないかとか思ってないよな?
いや、マジで僕、知らなかったんですけど!
「藤原君、いっつも同じ時間だからすごいなーって毎朝思ってるんだ。私なんて、起きるのが少し遅くなっちゃったり髪がまとまらなかったりして、出る時間がバラバラなのに」
「すごいって……それって褒めてる?」
「褒めてるよ!ちょっと子どもっぽく聞こえるかもしれないけど!だって、いつもと同じ時間に起きるのも髪を綺麗にまとめるのも難しくて時間かかっちゃうから!」
少し意地悪く聞き返してみたら、桜木さんが慌てたように答えた。
その姿が面白くて、思わずフッと笑ってしまう。
「藤原君、学校行く時にいつも私の家の前通るから。私が出る時間にちょうど藤原君が通るんだよ」
「……そうなの?」
全く気が付かなかった。
桜木さんの家の場所はもちろんの事、彼女が僕と同じ通学路を使っているなんて、全然知らなかった。
……まさか、桜木さんの通学時間帯に合わせて、僕が家の前を通ってるんじゃないかとか思ってないよな?
いや、マジで僕、知らなかったんですけど!
「藤原君、いっつも同じ時間だからすごいなーって毎朝思ってるんだ。私なんて、起きるのが少し遅くなっちゃったり髪がまとまらなかったりして、出る時間がバラバラなのに」
「すごいって……それって褒めてる?」
「褒めてるよ!ちょっと子どもっぽく聞こえるかもしれないけど!だって、いつもと同じ時間に起きるのも髪を綺麗にまとめるのも難しくて時間かかっちゃうから!」
少し意地悪く聞き返してみたら、桜木さんが慌てたように答えた。
その姿が面白くて、思わずフッと笑ってしまう。