「サーモンパイ、サーモンパイ♪」
鼻歌を歌いながら、ルシウスはそのまま冒険者たちの休憩所代わりにもなっている食堂で、手持ち装備の手入れをすることにした。
ルシウスは今のところ、武器は自前の魔法剣でなく、ギルド支給品の鉄剣を使っている。
だがルシウスの強い魔力や身体強化した腕力にそのままだと耐えられないので、魔法樹脂で全体を補強することにした。
「“魔法樹脂”。付与は……“切れ味抜群”!」
薄く鉄剣全体を、ルシウスのネオンブルーの魔力から生み出された透明な樹脂がコーティングしていく。
「おっ、それいいな! 俺のも頼むよ」
「おっけー」
「あたしもー」
「了解でーす」
他の冒険者たちに頼まれて、気楽に請け負い、次々と武器に魔法樹脂のコーティングと付与魔法を行っていくルシウス。
それを見て、こちらも食堂でお茶を飲んでいた受付嬢は震え上がった。
「ぎっ、ギルマス! あれって」
「ありゃ、魔法樹脂だな」
非常に特殊な魔法のひとつである。
魔力で透明な樹脂を自由に造形でき、ルシウスがやっているように多種多様な付与を行うことで、ありとありゆる武具や魔導具の類を創り出す。
現在では下位互換の魔術でも同様の魔術樹脂が作れるが、ルシウスがやっているほど高機能ではなかった。
「あ、あれ、普通に魔法使いに頼むとおいくら金貨になります!?」
「大金貨が吹っ飛ぶな」
「ですよね!?」
この世界、大金貨一枚(約20万円)あれば庶民の家庭の一ヶ月分の生活費が出て、まだ余る。
格安派遣だなんてとんでもない。
やはり、ルシウスはこの冒険者ギルド・ココ村支部にやってきた救世主だ。
「アケロニア王国の王女様にはもっと念入りに感謝の礼状送らねえとな」
そして、まだまだルシウスには隠しスキルがあったのである。
鼻歌を歌いながら、ルシウスはそのまま冒険者たちの休憩所代わりにもなっている食堂で、手持ち装備の手入れをすることにした。
ルシウスは今のところ、武器は自前の魔法剣でなく、ギルド支給品の鉄剣を使っている。
だがルシウスの強い魔力や身体強化した腕力にそのままだと耐えられないので、魔法樹脂で全体を補強することにした。
「“魔法樹脂”。付与は……“切れ味抜群”!」
薄く鉄剣全体を、ルシウスのネオンブルーの魔力から生み出された透明な樹脂がコーティングしていく。
「おっ、それいいな! 俺のも頼むよ」
「おっけー」
「あたしもー」
「了解でーす」
他の冒険者たちに頼まれて、気楽に請け負い、次々と武器に魔法樹脂のコーティングと付与魔法を行っていくルシウス。
それを見て、こちらも食堂でお茶を飲んでいた受付嬢は震え上がった。
「ぎっ、ギルマス! あれって」
「ありゃ、魔法樹脂だな」
非常に特殊な魔法のひとつである。
魔力で透明な樹脂を自由に造形でき、ルシウスがやっているように多種多様な付与を行うことで、ありとありゆる武具や魔導具の類を創り出す。
現在では下位互換の魔術でも同様の魔術樹脂が作れるが、ルシウスがやっているほど高機能ではなかった。
「あ、あれ、普通に魔法使いに頼むとおいくら金貨になります!?」
「大金貨が吹っ飛ぶな」
「ですよね!?」
この世界、大金貨一枚(約20万円)あれば庶民の家庭の一ヶ月分の生活費が出て、まだ余る。
格安派遣だなんてとんでもない。
やはり、ルシウスはこの冒険者ギルド・ココ村支部にやってきた救世主だ。
「アケロニア王国の王女様にはもっと念入りに感謝の礼状送らねえとな」
そして、まだまだルシウスには隠しスキルがあったのである。