「どうしたのっ⁉」


 着く、みんなのところに。

 その少し前のところで。
 駆け寄ってくれた、クラスメートたちが。


 見えていたから。
 私と私の肩に腕を回している松浦さんの姿が。


「松浦さんが
 足を挫いてしまって」


「それは大変っ。
 えっと、じゃあ、
 まずは、
 松浦さんを安静にできるところへ」


 助けてくれる。
 みんなが。

 そのことが。
 ありがたい、ものすごく。