過ぎただろうか、半分くらいは。


 そう思いながら。
 走っている、息を切らしながら。

 見えない、前方に。
 松浦さんの姿が。
 そんな公園の周りを。





 決まっている、すでに。
 勝負の結果は。

 それなのに。
 走っている、必死に。


 なぜなのか、それは。

 わからない、自分でも。



 って。

 あれ?