「……わかった。
 やるよ、松浦さんとの勝負」


 考えた、少しの間。

 そうして。
 出した、そういう答えを。


「何言ってんだよ、楚良(そら)
 受けなくていい、そんなこと」


「ありがとう、凪。
 凪の言葉は嬉しいよ。
 だけど、
 もう決めたことだから」


 凪の思いやり。


 それは。
 嬉しい、ものすごく。

 それから。
 感謝している、本当に。





 私も。
 同じ思い、凪と。

 思う、バカバカしいと。
 西園寺の出した条件。



 それでも。
 私が受けなければ。
 終わらない、この話は。


 私と凪の意見。
 西園寺と松浦さんの意見。

 いつまで経っても。
 なってしまう、平行線のままに。
 二組の主張が。