私がスマホを持ちはじめて一番最初に頼まれたのは、使わなくなったスマホを譲ってくれだった。
そんなものどうするのかと思ったけど、神様の力で普通に使用できるらしい。
最近は神様同士も、人気SNSのNYAINならぬCHARINを使っているんだって。
しかもさ、充電いらずなんだよ!?
ちょっと羨ましい。
そう、朔哉は人間じゃなく神様なのだ。
あの山の奥は神様の世界に繋がっていて、力がある人間がたまに迷い込んでしまうらしい。
とはいえ私の前は百年くらい前だっていっていたけど。
「失礼します」
少しして、宜生さんがお茶の支度をして戻ってきた。
どうでもいいけど、お茶を注ぎながら親の敵みたいに、私を睨まないでほしい。
いや、敵みたいなものかもしれないけど。
「用が済んだならさっさと出ていけ。
呼ぶまで来なくていい」
「はっ」
最後まで宜生さんは私を睨んだまま部屋を出ていった。
「ほんと、ヤになっちゃうよね」
はぁっ、と短く、朔哉の口からため息が落ちる。
「仕方ないよ」
本来、神様である朔哉と人間である私が、対等に口をきくことなど赦されない。
そんなものどうするのかと思ったけど、神様の力で普通に使用できるらしい。
最近は神様同士も、人気SNSのNYAINならぬCHARINを使っているんだって。
しかもさ、充電いらずなんだよ!?
ちょっと羨ましい。
そう、朔哉は人間じゃなく神様なのだ。
あの山の奥は神様の世界に繋がっていて、力がある人間がたまに迷い込んでしまうらしい。
とはいえ私の前は百年くらい前だっていっていたけど。
「失礼します」
少しして、宜生さんがお茶の支度をして戻ってきた。
どうでもいいけど、お茶を注ぎながら親の敵みたいに、私を睨まないでほしい。
いや、敵みたいなものかもしれないけど。
「用が済んだならさっさと出ていけ。
呼ぶまで来なくていい」
「はっ」
最後まで宜生さんは私を睨んだまま部屋を出ていった。
「ほんと、ヤになっちゃうよね」
はぁっ、と短く、朔哉の口からため息が落ちる。
「仕方ないよ」
本来、神様である朔哉と人間である私が、対等に口をきくことなど赦されない。