もう私は、朔哉を何十年も何百年もひとりにしなくていい。

「まだ七年あるんだよ?
ゆっくり考えよう?」

「そうだね」

ゆっくりと、朔哉の唇が重なる。
これからは同じ時を、一緒に歩いていこう――。


あ、ちなみに子供の名前は「桜哉(おとや)」に決まりました。
私の名前と朔哉の名前から取った、安直な名前だけど。
うか様が私の名前を酷く気に入ったからなんだって。
これは、名付けてくれたお祖母ちゃんに感謝だ。


【終】