ううっ、私に眼鏡萌え属性はないと思っていたけど、実はあったのかな……?

「それで。
これからどうしようか」

「子供が七つになるまでは教育係としていなきゃいけないんだよね?」

「そう」

力は完全に継承されたけれど、使い方とか業務の引き継ぎとか。
そういうのがあるから七つまでは子供の傍にいていいらしい。

――でもきっと。

そういうのは方便で、少しくらい子供と一緒にいる時間を与えてやろうという、優しい配慮なんだと思う。

「そのあとはどうしよう?」

「どうする?」

選ぶ道はふたつ。
敷地の隅に小さな別邸を建てて、そこでひっそり人に会わず暮らすか。

もしくは――人間界へ降りるか。

「心桜と人間界で、シュークリーム専門店を出すっていうのもいいな」

「朔哉、本当にシュークリーム好きだもんね」

宜生さんはうか様の持ち込むシュークリームを黙認してくれるようになった。
それでうきうきと、朔哉はあちこちのシュークリームをお取り寄せしている。

「いまから作り方を研究したら、ちょうどよくないかな」

「決まりなの?」

楽しい、私たちの今後の計画。