※(注)当面はスマホで書いている携帯小説ファンタジー(冒険・戦記や群像劇)です。

☆世界観
人間と魔族が世界の支配圏を二分している。魔族は人間を捕食して酵素・栄養素を補給しないと生きていけず、その支配領域では人間は家畜・奴隷的な被支配者である。
また人間側では(特に旧魔王戦役以前)しばしば魔族帝国下での奴隷労働や通商、魔族ギャングの存在によって利益を得ており、支配層・富裕層ではその(腐敗や買収の)傾向が著しく、人間側や世界全体として危機を招いている(魔法協会も特権集団として同様で、同じ人間側の反魔王強硬派に非協力的だったり敵対・裏切り行為すら頻繁)。
作中では魔族やエルフ・ドワーフは人間の亜種であって、魔族側にも人間やエルフは(主に被支配者だが)居住・存在しており、人間同士の二大勢力・異なった政治思想・支配原理の戦いでもある。


☆あらすじ
獣エルフ(狼男)の少年レトと、人間の魔法戦士トラ(短編「れとりばりっく!vol.1」を参照)。旧魔王戦役の時代で世界が危機的状況。
彼らが居住する辺境地方は人間側陣営の魔族利権ギャングの跋扈や裏支配の煽りが直撃し、ついに魔族側の進駐軍が一部地域を制圧。レトたちは危険エリアから人間やエルフの村人たちを誘導し、リベリオ屯田兵村に合流。反魔族強硬派が優勢となった辺境都市のボンデホンやモンテロッソなどと連携し、睨み合いと小競り合いが続く。
しかし(人間側のはずの)魔術協会などまでもが党派利権や内部への腐敗・浸透によって、反魔族レジスタンスに対して否定的・敵対的な態度さえとっている。(「れとりばりっく!vol2」を参照)
ついに政治謀略と司法制度をとことん悪用した恫喝・切り崩し工作が行われて(レジスタンスの要人への「非人道行為・私戦予備」名目での告発と身柄拘束や「魔法石器」への製造・使用妨害の規制工作)、人質を取られて軍とレジスタンスによる救出作戦が決行された。しかし根本的な改善・解決には程遠く、人間陣営内部での対立激化しつつ危機的状況が続いている。

(※)なお後述のクリュエルやサキ、レサパン商人は過去作(携帯スマホ書き)の主役。(旧作を再編集した短編集「レサパン商人と魔族の羅刹娘」も参照)


     ーーーーー

☆キャラクター1(「れとりばりっく!」)
レト、(犬鳴(いなき)レトリバリクス:
獣エルフの少年、変身するとレトリバー狼男。(義兄になった?)トラから貰った大剣と固定・先天才能による回復魔法。温和で従順。

トラ:
人間の魔法戦士。設置トラップ(罠)型の魔術を駆使し、凶悪なフランベルジュ剣を装備。トラバサミの鉄仮面ヘルメットを愛用。レトとは友人で兄貴分(義兄みたいなもの)。
冒険パーティ・レトリバリックのサブメンバー。

犬鳴ルパ:
レトの姉でトラとは恋仲。変身は「麗しの牝狼」だったのに、窮地を(大型犬と思って)救ったトラとの間では(懐きすぎて)急速に犬化している。

ミケナ・フロラ:
森林エルフの女魔法使い、レトには憧れのお姉さんらしい。妹分のカエデとコンビで、新たにレトを勧誘・発案して冒険パーティー・チーム「レトリバリック」のメンバーになる。

カエデ・ジャロスタイン:
ドワーフ娘の女戦士。レトとは幼なじみ的な関係の体育会系、ボクシングとキックが得意な「打撃の鬼」。新規結成した冒険パーティー・チーム「レトリバリック」のメンバー。
ドワーフ少年のルークスから片思いされている?

ルークス・アルケスミス
リベリオ屯田兵村に避難してきたドワーフの少年で、鍛冶屋志望。友人のレトやカエデとの関係から、冒険パーティ・レトリバリックのサブメンバーになる。vol3から登場。

ジョナス:辺境地方の都市ボンデホンの防衛軍大尉、歴戦の戦士。壮年のややお偉いさん(中間管理職)、反魔族レジスタンスとは協力関係・理解者。反魔族強硬派の上官・同僚や参事会議員らと共に都市内の親魔族派ギャングと暗闘。

サワラ:反魔族レジスタンスの世話役・協力者で、都市ボンデホンのカフェ・商店を拠点・連絡事務所と兼用にしている。元軍人・曹長で、ジョナス大尉とは長年の盟友。

クリュエル・サトー
→リベリオ屯田兵村のリーダー、原人騎士。キャラクター2(旧作からの登場人物)を参照。

サキ
→リベリオ屯田兵村のサキュバス姫騎士。キャラクター2(旧作からの登場人物)を参照。


     ーーーーー
(vol2~、魔術協会など)

アルチェット
「半魔のピエロ」。魔術協会の魔術者でピエロ風のファッションや服装。便宜主義の傾向が強い。
母親が魔族(家・別邸の地下座敷牢で有閑マダムしている)で、側近・配下にアビス(深淵)エルフの鮮魚姫メイドのペーシャがいる。

アリオン
魔術協会の魔術者、クラス5(能力的には上位ランク)。宮廷貴族風の服装で片眼鏡の「スナイパー」。

ゴンゴラゾ
中央からきた親魔族利権ギャングの腐敗政治ディーラー、かなりの有力者。
辺境都市モンテロッソを売り渡そうと画策したが、反魔族の強硬派グループのクーデターで阻止された。ジ・ゼ(塩生産の小都市)の危機などでも暗躍している?

パリオ
魔術協会の老魔術師。権力至上の策略家。

ケテル丸木戸、ミャダイ、ウェクサ
魔術協会の魔術者。親魔族勢力で変質者・ギャングだがクラス評価は高い。vol3~で登場。
バックに麻呂・オジャラーやオマル・マオなどの魔術協会で最高幹部クラスの(政治的)実力者がおり、配下にアフメド・ウォンなどの暗殺者や鮮魚人(深淵エルフ)・ゴブリン(暗黒猿・退化ドワーフ)の部族集団などともつながりを持っている(代表者として鮮魚戦士キム・ギョーやゴブリン族長アナグラ・パークなどがいる)。vol3~で登場?
(※)ケテルはSCP(SF創作怪談)で「極めて危険」を意味するランク付けで、元来・語源はヨーロッパの神秘思想に由来。丸木戸はマルキド・サドから。

ラーザロ・マルクト
魔術協会からクラス3の評価・称号を持つハイエルフ(見た目は青年だが、ハイエルフの長命ゆえに長老格?)。ジェス教会やイスラ明王寺院、天使神社などの宗教的な組織・集団(各系統の魔術を保有している)ともつながりがある。ミケナ・フロラの恩師や先輩らしい。

ヨナ神父
魔術協会とは別系統・別組織のジェス教会の聖職者(若干の魔法能力があるが、あまり積極的な戦闘向きではないらしい)。クリュエルの友人。
※旧作でも登場しているが固有名がなかった。

比寅(ひとら)、シンピン、シュタリン、ブガリョフ、ポルーポト、亜眠(あみん)、キンペ
魔族の侯爵・伯爵・子爵・男爵などの「魔王」や上級騎士などで残虐非道。vol3・4~で登場予定?
(※)名前は頭のおかしい独裁者などに由来。

ヨハン・ヤコブソン、パタレア・ミョ、バヤジッタ・コリン、佐々木マルコ
辺境地方の政治家や防衛軍の関係者など。vol3・4~で登場予定?


     ーーーーー
☆キャラクター2(旧作からの主要登場人物)
クリュエル・サトー:
反魔族レジスタンスの「リベリオ屯田兵村」山塞・村落地域のリーダー格。トラの魔術学校時代からの学友・友人(先輩らしい)。
「原人騎士」と呼ばれるのは、エルフの革鎧と自作の魔術石器(付呪した石器)を駆使するのが原始人さながらだから。聖剣詐欺村で封印されていた剣を見破って強奪したことも(実はこのシリーズの最初に思いついた・書いたエピソード)。
※「れとりばりっく!」でもvol1から登場。
※なおクリュエルは英語の「残酷・冷酷」をもじったもので、初期に「悲惨な冒険と狂った世界で本人も頭が逝っちゃってる」主人公という発想だった。

サキ:
サキュバス姫騎士(推して知るべし)。魔族ハーフで伯爵(中級魔王)の娘だが、魔族たちの異常な残虐さに適応できず、仲が良かった支持者の領民の人間たちと脱走。ほんわかして天然さん・アホっぽいように見えるが、頭が良く極めて有能(回復・治療や薬品製造、基本的な能力・戦闘力も高い部類)でかなりデリケート(性格は良く、少し寂しがり?)。屯田兵村のリーダー格の一人。
※「れとりばりっく!」でもvol1から登場。「レサパン商人と魔族の羅刹娘」の短編集(旧作の再編集)も参照のこと(彼女の一代記?の短編あり)。
※未来編ではミリア(長女、人間の回復魔法・薬品担当)・レオ(長男、エルフの狩人)・ミカ(次女)の三人の子供がいる。

キョウコ:
森林エルフのマタギ狩人なお姉さん。犬鳴ルパ、ミケナやサキとは友人関係で、カエデなどからは(体育会系的な意味で)先輩としてリスペクトされている。クリュエルの妻(?)で、その所有・占有権を巡って「山の女神」と殴り合った猛者。
※未来編では教え子・部下(?)のアネチカ(ドワーフ娘、戦士)が登場。

ファルコン・チャン:
魔獣「レッサーパンダ」になったドワーフのカンフー魔導師(眼帯が特徴?)。諸々の反魔族レジスタンスでも中心的メンバーで、クリュエルやトラの戦友。「レサパン商会」と通商されるグループを率いて独自の拠点を持っている(本人もレサパン商人と呼ばれる)。変身している理由は「山の女神」の祝福且つ呪い(パワーアップと浮気防止で、山の女神または正妻にキスされたときだけ人間・ドワーフの姿に戻るらしい)。
※「レサパン商人と魔族の羅刹娘」の短編集(旧作の再編集)を参照のこと。ただし「れとりばりっく!vol2」までの時点では未登場。

ガジュマル・リー:
エルフ・ドワーフ(混血)で助・郭と共にファルコン・チャンの部下。刺青スキンヘッドでいかついが、付き合いのあった人間の村が魔族に蹂躙されたり妹を誘拐・殺害されて武闘派の復讐鬼になった過去がある。

シェリー:
魔族の羅刹娘で、サキとは旧知で因縁がある(友人だったが食人・対人間のスタンス・考え方の違いで決裂したらしい)。純血に近いらしいが家門は下級魔族出身で上昇志向が強く、やり方の悪辣さもあって人間から恐れられ、魔族の間では「女傑」との評価らしい。人間のギャングや「魔族寄りのエルフ」氏族であるアビスエルフ(鮮魚人など)を配下にしている。
※「レサパン商人と魔族の羅刹娘」の短編集(旧作の再編集)も参照のこと
※未来編ではアレクセという年下の貴族と仲良くなって配下になっている。

ニキータ伯爵家:
サキの生家だが兄二人が継承争いしている。
※未来編ではお家騒動もあって息子が子爵(準伯爵)になっており、辺境(教会村の近く)のネクロポリスに領民の人間たちと移住してくる。